“イリュージョン”で安倍晴明のリアリティを追及、大沢たかおが語る「INSPIRE 陰陽師」
ステージ
ニュース
大沢たかお
「INSPIRE 陰陽師」の主演を務める大沢たかおの取材会が、本日11月18日に東京都内で実施された。
「INSPIRE 陰陽師」は、ブラジリィー・アン・山田、岡本貴也、寺西南都が脚本、山田淳也が演出を手がける作品。劇中では、平安時代と令和、それぞれの時空で起こった謎の日食に、陰陽師・安倍晴明が対峙する物語が描かれる。出演者には、安倍晴明役の大沢、藤原兼家役をWキャストで務める古川雄大と村井良大、歌人・蝉丸役の山本耕史のほか、松岡広大、鈴木仁、山本千尋、長澤樹、田口トモロヲが名を連ねた。
本作を「年末年始だからこそできるテーマ」と語る大沢は、安倍晴明役を演じることに「テレビドラマや映画でお声がけいただく機会があったのですが、そのときはピンときていなくて。ただ2年前から『そろそろやってみたいな』と」と心境の変化があったことを話す。内容については「細かいことは話せないのですが、アクションやダンス、楽器の演奏もあって、サプライズの連続。音楽的にも、視覚的にもかなり特殊な効果が使用されているので、日生劇場が別の空間になると思います。まあそれは僕がやるわけじゃないけど(笑)、とにかく直球のエンタテインメントです」と言葉に力を込めた。
今作のイリュージョン部分に話が及ぶと、大沢は「デビッド・カッパーフィールドにあこがれていたんです(笑)」と茶目っ気たっぷりにほほ笑み、周囲の笑いを誘いつつ、「安倍晴明も、1から10まで呪術だったわけじゃなく、人の心をときめかせるようなパフォーマンス的側面もあったと思っていて。イリュージョンの要素を混ぜることで、ドラマに深みを与えることができれば、安倍晴明という存在の“今だからこそ見せられるリアリティ”が生まれるかなと」と意気込みを述べる。
コロナ禍での上演に向けては「無観客になるかもしれないし、そのとき状況はどうなっているかわからない」と話しつつ、「マイナスはもちろん多いですが、その中でプラスの側面を探していくのが僕らの使命。この作品にも、今の時代というものを、直接的ではないけど深いところで反映させています。“今だからこそ”という作品にしたい」と真摯に語った。
最後に大沢は「劇場にいらっしゃったからには、これまで経験したことのない年の始まりを感じてもらいたい。僕、“ムード”って怖くて。日本人はムードが好きで、空気を読みすぎだと思うんですけど……その空気を少しでも明るくできたら。ぜひお楽しみに」と来場者へメッセージを送った。公演は12月31日から来年1月6日まで東京・日生劇場にて。チケットは12月13日に一般発売される。
「INSPIRE 陰陽師」
2020年12月31日(木)~2021年1月6日(水)
東京都 日生劇場
脚本:ブラジリィー・アン・山田、岡本貴也、寺西南都
演出:山田淳也
振付:辻本知彦
出演:大沢たかお / 古川雄大、村井良大 / 松岡広大、鈴木仁、山本千尋、長澤樹 / 田口トモロヲ / 山本耕史 ほか
※古川雄大と村井良大はWキャスト。