くっきー!最新絵本『口だけ紳士と6つの太陽』は世正し本? トークイベントレポート
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絵本『口だけ紳士と6つの太陽』を発売したばかりの野性爆弾・くっきー!が、原画展&ポップアップショップを展開する東京・渋谷PARCO 5F イベントショップ「PARCO de YOSHIMOTO」でトークイベントを行った。
芸人としてだけでなく、ミュージシャンやアーティストなど多方面で活躍しているくっきー!。アート展『超くっきーランド』では国内外で総来場者数55万人を記録し、世界最大の美術市場『Artexpo New York』では“最も注目する”5人に選出。作品5点が約1100万円で販売されるなど、独特な世界観に注目が集まっている。
そんなくっきー!が今回手掛けたのは、5年ぶりとなる絵本。「昨今、嫌な時代じゃないですか。すぐに怒られたりする時代で、頭も下げないかんこともある。けど、(そういう時に)ほんまに頭下げてるの?っていう世正し本です」と内容について説明する。
ヨシモトブックスの担当者からの「本やりませんか?」というオファーに「やりたい、やりたい」と答えて実現した本著。MCから「(後輩であるキングコングの)西野の絵本は構想5年。くっきー!さんも?」と尋ねられるも、「いやいや、先々月? 先々々月くらい。クリスマスのタイミングに合わせて出したいということやったんで(アイデアを)捻りちぎって出しました」と軽やかに笑った。
本著にはくっきー!らしいさまざまな試みが。日本ロリータ協会会長の青木美沙子の実写と自身の絵を融合させた紙面づくりについては「計算されている。いわば算数」と表現。青木へのモデル指導も行ったそうで「もうちょっと首をグッとしてくださいとか(お願いして)。ブリッジの姿勢は腰のところに板かましてやってもらいました(笑)」と説明した。
また、誌面にはくっきー!による読み聞かせの音声がダウンロードできるQRコードも掲載されている。「お母さんたちは日々忙しい中、子育てをしてる。忙しいけど子供を寝かしつけなあかんっていう時に、本を読まんでも寝かしつけられたら、と思いまして」と子育ての手助けであることを語った。
さらに、こだわったのはカバーと表紙とでデザインを変えたこと。本屋で販売する書籍には表紙の裏にバーコードが入る仕組みとなっているが、くっきー!は「この規制を作った人たちは考えなあかん。(これがあることによって)本がダサくなっちゃう」と持論を展開。「やから、表紙だけで成立するように作りました。(バーコードの入った)カバーを剥がして捨てちゃってください。シュレッダーコース! ご苦労さん!」とこだわりの強さを見せる。
MCから「捨てなくても……。ヨシモトブックスって書いてますし」とたしなめられるも、「ヨシモトブックスなんて知らんやん。そんなんあったって思うやろ?」と返答。今後、絵本のオファーが来たら?という問いかけには、「出版社によるかな? ヨシモトブックス以外ならゴーを出します」と答えるなど、愛のある吉本いじりで笑わせた。
11月20日から12月8日まで、同会場にて『口だけ紳士と6つの太陽』原画展とポップアップショップの開催も決定。くっきー!は「青木さんの写真が入る前の絵も見られますし、実際に見れば楽しいと思います」と来場を呼びかけた。
■書籍情報
『口だけ紳士と6つの太陽』
価格:2000円(税抜)
発行:ヨシモトブックス
発売:株式会社ワニブックス
■イベント情報
『くっき!絵本原画展~口だけ紳士と6つの太陽』
日程:2020年11月20日~2020年12月8日
場所:PARCO de YOSHIMOTO(渋谷パルコ・5F)