ジャニーズの冬がやってきたーーSixTONES、Snow Man、ジャニーズWEST、Sexy Zone……『ベストアーティスト2020』への期待
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ジャニーズの冬がやってきた。彼らの「今」のパフォーマンスを、テレビで見ることができる貴重な機会だ。
11月25日よる7時から放送される『ベストアーティスト2020』(日本テレビ系)。ジャニーズアーティストからは全10組が登場する。未曾有の出来事に襲われた2020年。彼らは、新たな形でのエンタテインメントを模索し、音楽を通してファンの心に寄り添い続けてきた。
SixTONESは最新曲「NEW ERA」をひっさげて登場。番組ごとに異なるパフォーマンスを披露するというチャレンジングな試みで、見るたび、聴くたびに楽曲の新たな魅力に気付かされる。それを体現できる確かなスキルと度胸はさすが、皆がデビューを待ちわびたSixTONESだ。末恐ろしい。
年明け早々の1月4日から、デビュー後初となるツアー『on eST』がスタート。同月6日には1stアルバム『1ST』のリリースが決定している。今の彼らは、ファンとともに幾つもの“初めて”を経験していく、最高に楽しい時期にあるだろう。2年目のSixTONESは何を仕掛けてくるだろうか。楽しみでならない。
『D.D.』、『KISSIN’MY LIPS / Stories』のリリース、初冠番組放送開始と、怒涛の勢いで2020年を駆け抜けたSnow Man。スタイリッシュでクールなダンスからあふれ出る、パフォーマンスへの熱い情熱こそ彼らの真骨頂だ。
ジャニーズJr.時代、Snow Manが魅せる圧倒的なステージングとその迫力に、悲鳴のような歓声が飛び交っていたのを覚えている。増員を経て、配信という形ではあったものの、全9公演もの1stライブを経験した彼ら。1月20日リリースの3rdシングル『Grandeur』を皮切りに、2021年も飛躍することだろう。
早くもデビュー3年目に突入しているKing & Prince。依然として増してゆく煌めきの正体はなんだろう。最近では、彼らが出演していない番組においても「アイドル」の代名詞としてKing & Princeの名が挙げられる。「今」を代表するアイドルといっても、過言ではないように思う。
あのオーラは誰にでも纏えるものではなく、確かなひとつの才能だ。磨かれ続けるスキルも本物。12月16日に6枚目のシングル『I promise』をリリースする彼ら。レーベル公式YouTubeチャンネルでは、MVの一部が先行公開されている。夜景をバックに、シックな衣装で歌い踊るKing & Princeの、新たな表現に注目だ。
関西ジャニーズ勢が見せてくれるポジティブな姿に、我々は何度も勇気づけられてきた。
『Johnny’s Smile Up! Project』において、毎回“らしさ”のつまった動画を届けた関ジャニ∞。安田章大がまっすぐに語った「いま伝えたいオモイ」は、多くの人の心に響いた。また『Johnny’s web』では大倉忠義が、グループの枠を超えたリレー企画を発案。
今年1年、ファンを楽しませることを常に考え、ファンと繋がり続けた関ジャニ∞。彼らの歌にもまた「伝えるチカラ」がある。今回のステージでは「歓喜の舞台」を、学生たちの「喜びの瞬間」を収めた写真・動画とともに届ける。
ジャニーズWESTは、ドーム公演中止という悔しい経験を味わった。しかし、彼らにとって2020年は間違いなく飛躍の年だった。
個々の幅広い活躍により、老若男女問わずジャニーズWESTに興味を抱く人が増えたことはもちろん、『証拠』のリリースが大きかったと思う。音楽に対する真摯な姿勢と、確かなパフォーマンス力がようやく、認められようとしている。12月11日から13日には生配信ライブ『ジャニーズWEST LIVE TOUR 2020 W trouble』も決定。彼ららしい、想いのあるステージに期待したい。
個々のフィールドで活躍するNEWSは『Johnny’s World Happy LIVE with YOU』において個とグループ、両輪の強さを見せつけた。『NEWS大集会2020』では、ファンにしか見せないゆるりとした和やかな空気のなか、今後への確かな意志を伝えた。
12月12日、13日には『NEWS LIVE TOUR 2020 STORY』の生配信が、そして同月23日にはグループ初のトリプルAサイドシングル『ビューティフル/チンチャうまっか/カナリヤ』のリリースが決定。ファンの心に寄り添ってきた1年、いよいよNEWSが動き出す。
グループでの活動こそ少なかったKAT-TUNだが『Johnny’s World Happy Live with YOU』ではパワフルなパフォーマンスを見せ、唯一無二の変わらぬ存在感を示した。さらには“骨折れるまで”手洗いを促す「We are KAT-TUN」の替え歌がクセになると、話題をさらったのも記憶に新しい。
今回は、ラブ・ホット・エロティックのテーマに沿った3曲をピックアップし、Twitterのファン投票で歌唱曲を決定する。何を歌うのかは、当日までのお楽しみだ。
そして今年一番とも言える嬉しいニュース。「5人のSexy Zone」がいよいよ帰って来た。最新曲「NOT FOUND」は、ピアノの装飾が映えるジャジーなテイストと、ベースの効いたロックサウンド、叫びにも似た歌詞が絶妙に絡まり合い、心が揺さぶられる楽曲。彼らの表情、スタイリッシュなダンス、指先までも演じるパフォーマンスに注目してほしい。
平均年齢14.4歳でデビューした、あの幼かったSexy Zone。11月16日をもってCDデビュー10周年目に突入した。デジタルを駆使し、ファンとともにビッグウェーブを起こす彼らは今、確かに時代を創ろうとしている。
もうひと組、注目の的となっているのがHey! Say! JUMPだ。ネットを賑わせたあの8人組が、ついに覆面を脱いで登場。Hey! Say! JUMPという名を堂々と背負い、胸に誇り、12月16日リリース予定の話題のアルバムから「狼青年」を初披露する。
これまでにない新たなプロモーションは大成功。彼らの放つ魅力、築き上げてきたスキルが、純粋に正しく評価される絶好の機会となった。彼らが魅せるパフォーマンス、それに驚くであろう世間の反応を想像すると、早くもワクワクしてしまう。
年内での活動休止を発表している嵐にとっては、この先一つひとつの番組出演が貴重なものとなる。ファンにとって、もちろん嵐にとってもだ。
「嵐がいる」。もう何年も当たり前だったことが、ひととき当たり前ではなくなる。2020年、我々はなんの前触れもなく、いくつもの“当たり前”を失った。けれど嵐は、2年間という時間をくれた。これまでの、数え切れないありがとうを胸に、しっかりと5人の姿を目に焼き付けたい。
今回は「One Love」、「Turning Up」をメドレーで披露。〈百年先も 愛を誓うよ〉、何度も聴いてきた歌詞が、これまで以上に胸を震わせる。
また、『ベストアーティスト』では、各グループがジャニーズ楽曲をカバーする名物企画「ジャニーズメドレー」も披露される。今回は男性・女性がそれぞれ選んだ「今聴きたいジャニーズソング」をパフォーマンス。一夜かぎりの特別なステージに、期待が高まる。
■新 亜希子
アラサー&未経験でライターに転身した元医療従事者。音楽・映画メディアを中心に、インタビュー記事・コラムを執筆。
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