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二期会オペラ「メリー・ウィドー」開幕、ダニロ役の宮本益光「ようやく幕が上がる」

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東京二期会オペラ劇場「メリー・ウィドー<新制作>」より。

東京二期会オペラ劇場「メリー・ウィドー<新制作>」が、本日11月26日に東京・日生劇場で開幕した。

指揮を沖澤のどか、演出を劇団俳優座の眞鍋卓嗣が担当する「メリー・ウィドー」は、パリにある架空の小国・ポンテヴェドロを舞台にした全3幕のオペレッタ。劇中では、未亡人のハンナ・グラヴァリと、その元恋人で書記官のダニロ・ダニロヴィッチ伯爵の恋模様が描かれる。

開幕に際し、ダニロ・ダニロヴィッチ伯爵役の宮本益光は「今回ほど『ようやく幕が上がる』という思いを実感したことはありません」と感慨を述べ、「舞台上や客席にディスタンスはあっても、感じ合う人の心にディスタンスはありません」と観客にメッセージを送った。

上演時間は休憩を含む約3時間を予定。公演は11月29日まで。

宮本益光コメント

今までたくさんの舞台に立ち、たくさんの役を演じてきましたが、今回ほど「ようやく幕が上がる」という思いを実感したことはありません。不要不急という言葉がまるで自分たちに向けられているかのように思い悩んだ日々はまだ過去のものではありませんが、それでも出来ることを徹底し初日を迎えられたことに感謝しています。

「メリー・ウィドー」は日常を愉快にデフォルメした作品で、どなたも楽しむことができる名作です。主役の二人、ハンナとダニロの恋の行方を、全編を通して流れる洒落たワルツに揺られながらご覧いただけたら幸いです。

人を想い、傷つき、慰められ、生きているということを実感する、そんなダニロを、こんな時だからこそ、私の魂を震わせながら演じ切りたいと思います。舞台上や客席にディスタンスはあっても、感じ合う人の心にディスタンスはありません。

NISSAY OPERA 2020提携 東京二期会オペラ劇場「メリー・ウィドー<新制作>」

2020年11月26日(木)~29日(日)
東京都 日生劇場

台本:ヴィクトール・レオン、レオ・シュタイン
作曲:フランツ・レハール
指揮:沖澤のどか
演出:眞鍋卓嗣
合唱:二期会合唱団
管弦楽:東京交響楽団

キャスト(11月26日・28日 / 27日・29日)

ミルコ・ツェータ男爵:池田直樹 / 三戸大久
ヴァランシェンヌ:盛田麻央 / 箕浦綾乃
ダニロ・ダニロヴィッチ伯爵:宮本益光 / 与那城敬
ハンナ・グラヴァリ:腰越満美 / 嘉目真木子
カミーユ・ド・ロジョン:金山京介 / 高田正人
カスカーダ子爵:吉田伸昭 / 新津耕平
サン・ブリオッシュ:岩田健志 / 湯澤直幹
ボグダノヴィッチ:加賀清孝 / 岸本力
シルヴィアーヌ:柴田智子 / 内田智子
クロモー:福山出 / 野村光洋
オルガ:加賀ひとみ / 小野綾香
プリチッチュ:峰茂樹 / 志村文彦
プラシコヴィア:北澤幸 / 石井藍
グリゼットたち ロロ:辰巳真理恵 / 秋津緑
グリゼットたち ドド:岡田麻里 / 宇佐美悠里
グリゼットたち ジュジュ:横森由衣 / 村山舞
グリゼットたち フルフル:戸森冴耶 / 眞玉郁碧
グリゼットたち クロクロ:本田ゆりこ / 竹内伶奈
グリゼットたち マルゴ:高橋広奈 / 黒澤春奈
ニェーグシュ:山岸門人(全日)