「あんまと泥棒」再演が開幕、南原清隆「ほっこりと笑って明るい気持ちになって」
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M&Oplaysプロデュース「あんまと泥棒」ゲネプロより。(撮影:宮川舞子)
M&Oplaysプロデュース「あんまと泥棒」が本日11月27日に東京・本多劇場で開幕。それに先駆けて昨日26日、公開ゲネプロが行われた。
これは、村上元三による人情喜劇「あんまと泥棒」を、倉持裕が脚色・演出し、南原清隆と近藤芳正の二人芝居として立ち上げた作品。昨年、愛媛・内子座で1日限りで上演された本作がこのたび再演される。物語は、人のいい泥棒・権太郎(近藤)が、あんま業の裏で高利貸しを営んでいる秀の市(南原)の家に泥棒目的で忍び入ったことから始まる。権太郎は秀の市に金のありかを白状させようとするが、やがて2人は台所にある焼酎を飲み始め……。
開幕に向け、南原は「この状況下でできることを探しながらやっていく中で、日常のありがたみや、人と人との絆の大切さに改めて気づきました。今だからこそ、観てくださった方々がほっこりと笑って明るい気持ちになってくださればいいなと思います」とコメント。近藤も「約2年ぶりにナンチャンと一緒に演る今回、コントのような部分もある楽しい芝居の人情喜劇です。今の世知辛い世の中、少しでも笑ってもらえたらうれしいです。お待ちしております!」と思いを語っている。
公演は11月29日まで。なお29日13:00開演回の収録映像がStreaming+にて、12月9日12:00から15日23:59まで配信される。配信の特典として、ヴィレッヂ代表・細川展裕司会による、南原×近藤×倉持のスペシャル座談も視聴可能。視聴券の販売は12月15日22:00まで。
南原清隆コメント
近藤さんは顔が広くて、プロデュース能力もとても高いのでずっと頼りっぱなしで、僕は好きにやらせてもらっています(笑)。前回の公演をした内子座は大正時代から建つ歴史のある小屋で、夜が明けるシーンは実際にカーテンを開けて光を入れるような小屋ならではの演出をしたり、桟敷へ降りて地元の人と交流したりと、芝居の原点のような場所での公演でした。今回は小屋の造りも違いますし、このような状況でもあるので、ここ本多劇場用の、現代に合わせた芝居を創っています。この状況下でできることを探しながらやっていく中で、日常のありがたみや、人と人との絆の大切さに改めて気づきました。今だからこそ、観てくださった方々がほっこりと笑って明るい気持ちになってくださればいいなと思います。今回は配信もありますので、ぜひチェックしてください!
近藤芳正コメント
ナンチャンには4・5年前、僕が芝居のプロデュースをしたときに脚本を書いてもらい、出演もしてもらいました。役と素の出入りがスムーズにできる人だなあと、大好きになり、また、狂言もやっておられたので、内子座公演の話がでたときにぱっと頭に思い浮かび、声を掛けました。内子座は木造だったので、お客さんの笑い声や拍手が木から伝わって、鉄筋造りの小屋とは違った一体感が感じられとても楽しかったです。また旅小屋でもやりたいという話もしていたんですが、今年は思ってもないことが起きて……。ですが、落ち込むよりも前向きに楽しみたいと思っています。約2年ぶりにナンチャンと一緒に演る今回、コントのような部分もある楽しい芝居の人情喜劇です。今の世知辛い世の中、少しでも笑ってもらえたらうれしいです。お待ちしております!
M&Oplaysプロデュース「あんまと泥棒」
2020年11月27日(金)~29日(日)
東京都 本多劇場
脚本:村上元三
脚色・演出:倉持裕
出演:南原清隆、近藤芳正