「コールドケース3」は滝藤賢一演じる立川のために作った?吉田羊らキャスト陣集結
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「連続ドラマW コールドケース3 ~真実の扉~」完成報告会見の様子。左から光石研、三浦友和、吉田羊、永山絢斗、滝藤賢一。
「連続ドラマW コールドケース3 ~真実の扉~」の完成報告会見が本日11月28日に東京・東京国際フォーラムで行われ、キャストの吉田羊、永山絢斗、滝藤賢一、光石研、三浦友和、監督を務めた波多野貴文が登壇した。
CBSの海外ドラマをもとに、“コールドケース”と呼ばれる未解決凶悪犯罪を扱う捜査チームの活躍を描いた本作。吉田が主人公の石川百合を演じるほか、神奈川県警捜査一課のメンバーである高木信次郎に永山、立川大輔に滝藤、金子徹に光石、本木秀俊に三浦が扮している。波多野のほか、内片輝、守下敏行も監督に名を連ねた。
2年ぶりの続編に、吉田は「シーズン1からほとんど変わらないスタッフが集まって、ホームに帰ってきたなという安心感がありました。この5年間で我々が作り上げてきた阿吽の呼吸を見せる瞬間もたくさんあって、より絆が深まったシーズン。チーム一丸となってこの世界観を作り上げました」と達成感をにじませる。永山は「衣装合わせで久しぶりに会うと、ついニタニタしてしまうんですよね」と再会を喜び、三浦は「学生のときに長い休みが終わって久しぶりに友達に会った感覚。本当はハグしたかったんですけど、途中からそんなわけにもいかなくなったのが残念でしたね」と変わらぬ信頼関係を明かした。
本作は2月にクランクインし、緊急事態宣言による撮影中断を経て、8月にクランクアップ。吉田は「このシリーズの生命力を信じていて、コロナ禍においても絶対に撮りきるだろうと信じて疑わなかったです。だから自粛期間も不安なく過ごせました。5年掛けて築き上げてきた信頼関係があったからこそ。こういう言い方が正解かわからないんですが、この困難を乗り越えたのがこの作品でよかった」と撮影を通して得た実感を明かす。
キャストたちは自粛期間中にも連絡を取り合っていたそうで、吉田は「光石さんから『滝藤さんと道でバッタリ会ったよ』って、十分にソーシャルディスタンスを取った2ショット写真が送られてきました。光石さんはワンちゃんの散歩をしてて、滝藤さんはお花屋さんの前でピースしてる(笑)。ケンティ(永山)や友和さんも『元気にしてますか?』と連絡くださって。会えない期間もお互いを思いやって、より絆が深まっていくのが感じられてとてもうれしかったです」と語った。
一方、コロナ禍で撮影が延期になったとき「僕は正直……ふてくされてましたね」と話す滝藤。その理由を「これまでのシーズンだとみんなすごく胸を打つようなドラマチックな回がある中、僕はちょっと軽め(笑)。初めて立川にスポットが当たる第8話に入る直前の休止だったので、すごく気合いが入ってたんですよね……。だから完成してめちゃくちゃうれしいです」と吐露する。これに吉田は「立川のエピソードを作るために、このシーズンを作りましたから。3で一番最初に脚本作りに取り掛かったのは第8話と聞いてます。きっかけは立川」と続けた。滝藤は「自分で観ても、とても素晴らしい回になっていると思います。立川はかっこよくなってるんですが、それよりも僕を思ってくれている4人の姿にグッときましたね」と自信をのぞかせる。
また、コロナ禍の慣れない撮影のため思わぬハプニングも。吉田は「光石さんがフェイスシールドをしたまま、ベビースター(ラーメン)を食べようとして。ざらざらーと流れていくことがありました(笑)。それぐらいフェイスシールドが習慣になってますね」と笑みをこぼすと、光石は「全部狙い通りです」と茶目っ気を見せた。
撮影が終わってから、吉田、光石、三浦で編集作業を見学する機会もあったそう。吉田は「粗編集でもいいからいち早く観たくて。ドラマは過去と現在のパートに分かれた作り。現場でお会いできなかった俳優さんがどんなお芝居をされたのか興味があって」と明かす。三浦が「撮影現場と違う監督やスタッフの姿を見たかったんです。すごいリラックスされて、粛々とやってましたね」と語るも、波多野は「びっくりしますよ。友和さんとかが後ろにいるんですから。それはもう信じられない」と、当時の緊張感を振り返った。
全10話の「連続ドラマW コールドケース3 ~真実の扉~」は、12月5日よりWOWOWプライムでオンエア。毎週土曜22時から放送される。
連続ドラマW コールドケース3 ~真実の扉~
WOWOWプライム 2020年12月5日(土)スタート 毎週土曜 22:00~
※第1話無料放送
(c)WOWOW/Warner Bros. Intl TV Production