ぺぺぺの会、いいへんじ、魔法の竹馬ミナもやんによる短編演劇展「おばけばかり」
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若手三団体合同公演「短編演劇展『おばけばかり』」ビジュアル
ぺぺぺの会、いいへんじ、魔法の竹馬ミナもやんによる合同公演「短編演劇展『おばけばかり』」が、12月4日から6日まで東京・シアターグリーン BASE THEATERで開催される。
本企画は、若手劇作家・演出家がコロナ禍で感じたことを作品にして上演するショーケース公演。宮澤大和が作・演出を務めるぺぺぺの会「 楽 園 迫 る 」には、石塚晴日、佐藤鈴奈、熊野美幸が出演する。また中島梓織が作・演出を手がける、いいへんじ「pause」には、松浦みる、飯尾朋花、小澤南穂子が、黒澤優美が作・演出を手がける、魔法の竹馬ミナもやん「雲海の園」には、大木菜摘、むらのほなみがキャスティングされた。
なお本公演では、各回でアフタートークが実施される。12月4・5日の14:00開演回には宮澤、中島、黒澤の3人が登壇。それ以外の日程では3人に加え、4日18:00開演回に早稲田大学文化構想学部教授の水谷八也、桃山商事の清田隆之、5日18:00開演回にウンゲツィーファの本橋龍、6日13:00開演回に三条会の関美能留を招く。
宮澤大和コメント
いま、演劇展の上演に際して「ごあいさつ」を書いていることを、奇跡のように感じます。
と書きだしたら、一年前はずいぶん大袈裟な言いまわしだと、この一文を削除していたことでしょう。けれども、現在に至っては、この一文は決して大袈裟でも感傷的でもありません。何よりも正直な私たちのこころ持ちです。
感染症下、さまざまな新しい言葉が創出されました。ポストコロナ、東京アラート、新しい生活様式……。この半年間、私たちは変化を要請されつづけてきました。けれど実際には、変わらなければならないことと変わってはいけないことがあって、その狭間を逡巡し、多くの人が自分や家族や社会のためにあたまを抱えて過ごしました。世界に目を向ければ、衝突が頻発した2020年。このような折に際しても、演劇展を開催するべきなのだろうか?……この問いもまた、逡巡すべき狭間のうちにあるのでしょう。
演劇展の開催にあたって、シアターグリーンをはじめ、多くの方から支援と助言をいただいています。「若手3団体が挑む」とは些か恰好つけ過ぎているような気がしますが、「若手3団体が足掻く」のであればぴったりの表現であると思います。
この半年間で失われてしまった「おばけ」。
これから生まれてくるであろう「おばけ」。
私たちが、正直に足掻き、正直に上演します。
若手三団体合同公演「短編演劇展『おばけばかり』」
2020年12月4日(金)~6日(日)
東京都 シアターグリーン BASE THEATER
ぺぺぺの会「 楽 園 迫 る 」
作・演出:宮澤大和
作曲・映像:杉浦未来
出演:石塚晴日、佐藤鈴奈、熊野美幸
いいへんじ「pause」
作・演出:中島梓織
出演:松浦みる、飯尾朋花、小澤南穂子
魔法の竹馬ミナもやん「雲海の園」
作・演出:黒澤優美
出演:大木菜摘、むらのほなみ