内博貴が感染症に立ち向かう医師に「ドクター・ブルー」マスク姿で意気込み
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上段左から黒田こらん、室龍太、松下優也、吉倉あおい。下段左から高島礼子、内博貴、麻実れい。
内博貴らが出演する「舞台『ドクター・ブルー』~いのちの距離~」が、1・2月に神奈川、愛知、大阪で上演される。本日12月2日、東京都内で製作発表が行われた。
モトイキシゲキが作・演出、KYK医学研究所・医学博士の北村義弘が医療監修を務める本作は、突如として猛威を振るい始めた未知の感染症に挑む感染医や若き医師、医療従事者たちの姿を描く“医療ヒューマンドラマ”。本日の会見には出演者より、感染医・北里正秀役の内をはじめ、松下優也、室龍太(関西ジャニーズJr.)、吉倉あおい、黒田こらん、麻実れい、高島礼子、そして演出のモトイキが登壇した。なお新型コロナウイルス感染予防のため、登壇者全員がマスクを着用して臨んだ。
モトイキは今年、別の公演を行った際に医学博士の北村から感染症対策の指導を受けたことをきっかけに、「コロナ禍での病院の状況を知った」と言う。上演に際して「医療従事者にエールを送ると共に、観客の皆さんに実情を知ってもらえたら」とメッセージを送った。
内は「人命を救うために闘う役は初めて。チャレンジになると思います」とコメント。感染症を専門とする医師が全国で2000人に満たないことにも言及し、「僕らが(病院での様子を)演じることで、お医者さんたちの大変さを知ってもらえたら」と呼びかける。さらに普段心がけている感染症対策を尋ねられた内は「スーパーに行くとたまに、サーッと2・3個(商品を)触っていくおばちゃんがいて……『触ってますやん! 買いましょうよ!!』と思うことがあります(笑)。だから僕は、自分が触ったものは必ず買うようにしています」とポリシーを語った。
外科医・水木一真を演じる松下は「マスクを着けて演技するシーンがあるかもしれませんが、映像作品のようにカメラが寄ってくれるわけではないので、繊細なお芝居を見せることが難しそう」と話す。さらに「外科医は“花形”的なイメージがありますが、感染症は専門外のはず。得意分野が封じられた状態で、葛藤しながら感染症に立ち向かう姿を見てもらえたら」と意欲をのぞかせた。
内科研修医・原賢一郎役の室は自身の役どころを「お笑いが好きで看護師から大人気という設定」と説明し、「そのキャラクターをしっかりと演じ、医療に関する知識も学びながら作品に向き合っていきたいです」と抱負を述べた。
同じく内科研修医の北村今日子に扮する吉倉は、自身の母が医療従事者であることを明かす。吉倉は母以外にも医療に関わる友人がいることを挙げながら「母や友人から仕事に関する話をたくさん聞いてきたので、知識を役に投影できたら」と意気込んだ。
1人娘を持つシングルマザーの看護師長・櫻井慶子役を担当するのは黒田。黒田は「慶子の娘は、母親が病院で働いてるだけで学校でいじめられてしまいます。親子の絆や悲しみ、孤独、怒りなどに共感してもらえるように演じられたら」と言葉に力を込めた。
エレガントなドレス姿の麻実は「ドレスにマスクは初めて(笑)」と打ち明け、世界的な声楽家・ナンシー濱本という役どころに「“世界的”って、印刷ミスだと思うんです……“世間的”くらいにしてほしい」とコメントして会場を大きな笑いで包む。コロナ禍の今、感染症を題材にした作品に出演することには「とても重く、怖く、厳しい思いがある。でも作品を通して、生きる喜びや幸せといった、大切な“何か”をお伝えできたら」と胸の内を語った。
公演は1月23日から2月7日まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 ホール、13・14日に愛知・御園座、26日から28日まで大阪・NHK大阪ホールにて。
「舞台『ドクター・ブルー』~いのちの距離~」
2021年1月23日(土)~2月7日(日)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 ホール
2021年2月13日(土)・14日(日)
愛知県 御園座
2021年2月26日(金)~28日(日)
大阪府 NHK大阪ホール
作・演出:モトイキシゲキ
医療監修:北村義浩
キャスト
北里正秀(感染医):内博貴
水木一真(外科医):松下優也
原賢一郎(内科研修医):室龍太(関西ジャニーズJr.)
北村今日子(内科研修医):吉倉あおい
櫻井慶子(看護師長):黒田こらん
櫻井良美(櫻井の娘):喜多乃愛
大神時子(看護師):杉浦琴乃
ナンシー濱本(声楽家):麻実れい(特別出演)
ロペス田島(病院施設長):冨岡弘
田所秀一(外科部長):大谷朗
田辺守(葬儀屋ハッピーエンド):石井智也
黒咲優(曙市市長):天宮良
雲母輝子(雲母病院院長):高島礼子
ほか