成田凌と松居大悟のタッグ作「くれなずめ」公開、共演に高良健吾や若葉竜也
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「くれなずめ」
松居大悟が監督と脚本を担当し、成田凌が主演を務める「くれなずめ」が、2021年のゴールデンウイークに全国公開される。
主宰する劇団ゴジゲンで上演したオリジナル舞台劇を、松居自ら映画化した本作。高校時代に帰宅部だった6人の男たちが、友人の結婚披露宴で赤フンダンスの余興を披露するべく5年ぶりに集まったことから物語が展開する。披露宴と二次会の間の時間を持て余しながら、6人は昔の記憶に思いを馳せるのだった。
主人公・吉尾に成田が扮するほか、東京で劇団を主宰している欽一を高良健吾、欽一の劇団で役者をしている明石を若葉竜也、高校時代お調子者だった後輩・ソースを浜野謙太、東京で会社員をしている後輩キャラの大成(ひろなり)を藤原季節、地元のネジ工場で働くネジを目次立樹が演じる。
成田は「暮れなずまない時間、暮れなずんでくれない時間、暮れなずまさない時間。彼らの選択を笑ってやってください。すごいのできました」とアピール。高良は「この現場で過ごした日々はたまらなく愛しくて、大切なものです」と撮影を振り返り、若葉は「松居大悟監督の映画は全て観てますが、一番好きです」と自信をのぞかせる。また浜野は「マネージャーから話が来る前に高良くんから電話があって『はまけんさん、映画の台本読みました? めっっちゃ面白いです! マジ楽しみです!』高良くんてホント最高だなと共に、これは成功させるしかないと興奮で始まりました」と明かし、藤原も「映画の撮影がこんなにも楽しかったのは初めてです」と懐かしんだ。
舞台版から続投する目次は「この作品が小劇場から全国の映画館へと広がるなんて思ってもみませんでした。改めて不思議な魅力に溢れた作品だと実感してます」とコメント。そして松居は「友だちみたいな映画です。コイツに会いに来てください。なんてことない夕暮れの下で、一緒にへらへら笑いましょう。遠慮はいらないぜ!」とメッセージを送った。
松居大悟 コメント
ポケットの奥でクチャクチャになった映画の半券みたいに、意気込みなんて奥の奥にしまってしまった。パリパリになった紙を丁寧に開くと、印字された文字がかすれていて、結局何を見たんだっけと思い出せなくなっている。思い出そうとしても、帰りに食べたラーメンとか、階段で寄り添うカップルが邪魔だったとか、どうでもいいことしか思い出せなくて。だけどこの半券を駅のゴミ箱に捨てなかったということは、当時の自分の中で留めたかった記憶なんだろうなという事実だけが情けなく残っている。そしてその半券はやっぱり捨てられずに、元あったポケットの奥にそっと戻してしまう。なかったことにしようとしてるのではなくて、その過去を大切にとっておきたいのかもしれない。こうして作品を届けられる、という不確かだけど確実な未来が、今はとても嬉しいです。
しょうもない友だちに向けて作った物語です。
オリジナルにこだわってきたわけではないけれど何よりオリジナルで、そんな汚い字の手紙を、変な役者陣と面白いスタッフによって、ポケットの中に突っ込んだ手ごと抱きしめるような作品になった気がしています。
昼と夜の狭間の、形容できない時間が好きで。曖昧にこそ真実が宿ると信じていて。またこんな小さな世界を描いてって言われても、この小さな感覚に救われてきたし、そんな些細なことで世界なんて変えられるんじゃないかと思っています。
話が大きくなってしまいましたが、友だちみたいな映画です。コイツに会いに来てください。なんてことない夕暮れの下で、一緒にへらへら笑いましょう。遠慮はいらないぜ!
成田凌 コメント
暮れなずまない時間、暮れなずんでくれない時間、暮れなずまさない時間。
彼らの選択を笑ってやってください。
すごいのできました。
高良健吾 コメント
今でもこの現場で過ごした日々はたまらなく愛しくて、大切なものです。
クランクアップの日はなにかが溢れ出しそうで、皆んなと目を合わせたくなかったです。
この現場が好きでした。
現場の皆んなでバカしながら、褌一丁になりながら精一杯やりました。
1人でも多くの方々に観てほしいです。
若葉竜也 コメント
松居大悟監督の映画は全て観てますが、一番好きです。
自分が出演しているからではなく、観客として、一番好きです。
「どうすっか? このあと」
そんな映画です。
浜野謙太 コメント
マネージャーから話が来る前に高良くんから電話があって「はまけんさん、映画の台本読みました? めっっちゃ面白いです! マジ楽しみです!」高良くんてホント最高だなと共に、これは成功させるしかないと興奮で始まりました。松居監督の映画はほぼ観ていて、念願叶ってご一緒の現場は彼に翻弄され尽くし、悩み、笑い、泣かされ、あっという間の稽古&撮影期間でした。
つまり、きっと良い作品なので観てください。
藤原季節 コメント
映画の撮影がこんなにも楽しかったのは初めてです。
また、自分の出演作を観てこんなに楽しめたのも初めてです。こんなに楽しくて良いんだろうか。
「ハッキリさせようとすんなよ」
そんな台詞に心が救われた気がしました。僕も、沈まない夕日の中にいつまでも暮れなずんでいたいです。
映画の中でくらい、そうしていたいです。
目次立樹 コメント
舞台版から同じ役で続投させていただきました。この作品が小劇場から全国の映画館へと広がるなんて思ってもみませんでした。改めて不思議な魅力に溢れた作品だと実感してます。
忘れてはならないのは、この作品は舞台版の役者やスタッフ、お客様の協力なくして生まれていなかったです。深く感謝を申し上げます。
最後に両親へ。作業着の似合う男に産んでくれてありがとう▽
※▽は白抜きハートマーク
(c)2020「くれなずめ」製作委員会