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広瀬アリス、恐妻から高校生まで正反対の表情を見せる 『知ってるワイフ』で視聴者を魅了

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リアルサウンド

 初回から夫婦のセンセーショナルな姿がSNS上で大きな話題を呼んだ『知ってるワイフ』(フジテレビ系)の第2話が放送された。前回のラストで今一度大学時代に戻った元春(大倉忠義)は、過去を変えることで澪(広瀬アリス)との結婚を回避しようと企む。澪には声をかけず、結果として沙也佳(瀧本美織)とのデートに間に合ったことで、現在の妻が澪から沙也佳に入れ変わった。そして澪はというと、同じ職場に異動してきた後輩となるのだった。

 第1話で元春の妻だった頃の澪は、ワンオペ育児や母親の介護にアルバイトと無理がたたって心の余裕をなくしていた。すごい形相で元春に怒りを向け、物を投げたり、怒鳴りつけたりと恐妻ぶりをふんだんに発揮。だが2話では、チャーミングな笑顔が魅力的な後輩銀行員として元春の前に姿を現す。

 元春を家庭に居づらくしていた澪の気の強さが、一転して職場では頼もしさに代わる。クレーマーにひるむことなく立ち向かい、機転をきかせて撃退するなど誰もが感心するような活躍を見せた。さらに澪は仕事中だけでなく、その後の飲み会でも気さくで親しみやすい。はつらつとした笑顔や、明るく真っ直ぐな受け答えですぐに職場に馴染んでいった。そんな姿を目の当たりにした元春は、澪がキラキラと輝いていた高校時代を思い出す。

 広瀬アリスは、高校生から銀行員まで、様々な世代の澪を生き生きと演じる。それは恐妻だった頃の形相とは、まるでかけ離れた姿だった。

 今や女優として幅広い活躍を見せる広瀬アリスだが、15歳でオーディションに受かってからティーン向けの女性ファッション雑誌『Seventeen』(集英社)で長く専属モデルを務めていた経験もあり、若年層の女性から絶大な支持を得ていた。一方で、女優としてのキャリアも着々とものにしていきNHK連続テレビ小説『わろてんか』への出演でコメディエンヌとしての芝居が高く評価されることとなる。その後も『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』(フジテレビ系)、『七人の秘書』(テレビ朝日系)などコンスタントに作品に出演し続け、インパクトのある芝居を見せてきた。

 今回の『知ってるワイフ』では、ダメ夫・元春に怒り狂うシーンから、高校生の頃の瑞々しい恋愛シーンまで、正反対の表情を見せ視聴者を魅了する。怒鳴っているときの迫力と熱量は、まさに元春が「タジタジ」になる気持ちが手にとるようにわかるほど。一方で、元春が何度も回想する高校生の頃の澪の天真爛漫でキラキラとした笑顔は、そのまま恋に落ちてしまうのも納得がいくほど愛らしい。コロコロ変わる表情と明るくハキハキとした声は、広瀬の芝居をよりいっそう魅力的にしているだろう。

 元春は、自らの人生を変え、幸せに浸っているが、その代償は大きかった。それまでの人生でスマホの待ち受け画面にしていた子どもたちは存在しない。津山(松下洸平)も本来なら結婚相手である双子の母親だった女性にプロポーズするために拾ったタクシーを元春に奪われてしまい、新しい世界では独身を貫いていた。そして当の元春は「本当の澪はどっちなんだ」と考え込んでは、澪のかつての笑顔をたびたび思い出す始末。これから以前の世界とはどのように人間関係が変わっていくのだろうか。

■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter

■放送情報
木曜劇場『知ってるワイフ』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~22:54放送 
出演:大倉忠義、広瀬アリス、松下洸平、川栄李奈、森田甘路、末澤誠也(Aぇ!group/ジャニーズJr.)、佐野ひなこ、安藤ニコ、マギー、猫背椿、おかやまはじめ、瀧本美織、生瀬勝久、片平なぎさ
脚本:橋部敦子
編成企画:狩野雄太
プロデュース:貸川聡子
演出:土方政人、山内大典、木村真人
音楽:河野伸
制作:フジテレビ
制作著作:共同テレビ
(c)フジテレビ