「新・6週間のダンスレッスン」開幕に草笛光子「歳を取ったなりのことができたら」
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「新・6週間のダンスレッスン」フォトセッションより、左から草笛光子、松岡昌宏。
昨日9月29日、「新・6週間のダンスレッスン」が東京・よみうり大手町ホールで開幕した。
2001年にアメリカ・カリフォルニアで初演された本作は、68歳の未亡人リリー・ハリソンと45歳のダンスインストラクター・マイケルの心の交流を描いた二人芝居。劇中ではスイング、タンゴ、ワルツ、フォックストロット、チャチャチャ、コンテンポラリーといったさまざまな踊りと共にストーリーが展開する。日本では06年から度々上演が重ねられており、今回で上演回数通算200回に到達。鈴木勝秀の上演台本・演出により、装いも新たに上演される今回は、リリー役に日本初演から同役を演じる草笛光子、マイケル役に松岡昌宏がキャスティングされた。
草笛は本作で第14回読売演劇大賞優秀女優賞、第29回松尾芸能賞大賞を受賞しており、本作を自らのライフワークと語る。また相手役の松岡とは、13年上演の「ロスト・イン・ヨンカーズ」で共演経験があり、5年ぶりの顔合わせとなった。
新演出版の開幕に際し草笛は「女優として何十年もやってきましたが、今までにない道のりを歩いている気持ち」と胸の内を明かし、「この公演中に85歳になります。女優が歳を取ってくるということをしみじみ感じています。でも歳を取ったなりのことができたらうれしいです。どうぞ観にいらしてください」と呼びかける。また松岡も「この役をいただいて、この役を演じることに幸せを感じています。皆さん、ぜひ楽しんでください」と観客にメッセージを送った。
公演は10月21日まで東京・よみうり大手町ホール、10月26・27日に石川・北國新聞赤羽ホール、10月30・31日に福岡・ももちパレス 大ホール、11月3・4日に大阪・サンケイホールブリーゼで行われる。
草笛光子コメント
前回の公演から4年振り、その上新演出にチャレンジしているので、女優として何十年もやってきましたが、今までにない道のりを歩いている気持ちです。
今はどういう結果が出るのか、皆さんに喜んで頂けるものをお届け出来るのかわかりませんが、舞台に出て皆さんの前でうまく弾けたら嬉しいと思っております。
この公演中に85歳になります。女優が歳をとってくるということをしみじみ感じています。でも歳をとったなりのことが出来たら嬉しいです。どうぞ観にいらしてください。
松岡昌宏コメント
たくさん稽古を重ねてきて、新しいリリーとマイケルになっていると思います。
今までご覧になった方もそうでない方も、また新しい気持ちで楽しんで頂けるのではないでしょうか。
この役を頂いて、この役を演じることに幸せを感じています。
皆さん、是非楽しんでください。
鈴木勝秀コメント
「6週間のダンスレッスン」は、ウエルメイドの素晴らしい戯曲です。間違いなく観客のみなさんも、ストーリー展開に引き込まれることでしょう。ですが僕がこの2ヶ月ほどのあいだ魅せられ続けたドラマは、草笛光子という女優と松岡昌宏という俳優の、プライドをかけた対決であり、その裏側にある確固たる信頼でした。それは「愛」と呼んでもいい。ご覧いただき、そこまで感じていただけたら、無上の喜びです。
「新・6週間のダンスレッスン」
2018年9月29日(土)~10月21日(日)
東京都 よみうり大手町ホール
2018年10月26日(金)・27日(土)
石川県 北國新聞赤羽ホール
2018年10月30日(火)・31日(水)
福岡県 ももちパレス 大ホール
2018年11月3日(土・祝)・4日(日)
大阪府 サンケイホールブリーゼ
原作:Richard Alfieri
翻訳:常田景子
上演台本・演出:鈴木勝秀
振付:名倉加代子
出演:草笛光子、松岡昌宏