松居大悟監督&成田凌主演『くれなずめ』予告編公開 主題歌はウルフルズ
映画
ニュース
©2020「くれなずめ」製作委員会
松居大悟(ゴジゲン)監督の新作映画『くれなずめ』の公開日が4月29日に決定。主題歌をウルフルズが担当することがわかった。
松居監督自身の実体験をモチーフに書かれたオリジナルの舞台劇を映画化する同作。高校時代に帰宅部でつるんでいた6人組が、友人の結婚披露宴の余興のために5年ぶりに集まることから物語が展開する。6人組の吉尾和希役に成田凌、藤田欽一役に高良健吾、明石哲也役に若葉竜也、曽川拓役に浜野謙太、田島大成役に藤原季節、水島勇作役に目次立樹がキャスティング。
松居監督たってのリクエストで実現した主題歌は、同作のために書き下ろされた新曲“ゾウはネズミ色”。トータス松本(ウルフルズ)は劇中で使用される1997年リリースの楽曲“それが答えだ!”のアンサーソングを意識して制作したとのこと。
今回の発表とあわせて予告編とポスタービジュアルが公開。“ゾウはネズミ色”を使用した予告編には、6人組が“それが答えだ!”を口ずさみながら踊る姿や、結婚式で「赤フン衣装」のダンスを披露し、招待客を興ざめさせた直後に落ち込むシーン、12年前の回想で前田敦子演じる清掃委員長ミキエが「真剣に掃除してよ!」と怒鳴る様子、余興の練習をするために集まったカラオケボックスで「ずっと気になってたんだけど、もしかして俺ってさ……」という吉尾の言葉を他の5人が遮る場面などが映し出されている。
金色のスタンドマイクを握る吉尾の姿を中心に6人組の姿を写し出したポスタービジュアルには、「忘れてやる 思い出にするくらいなら――」というコピーが添えられている。
{{ youtube url="https://www.youtube.com/watch?v=PZ_zpf9vo10"}}
成田凌のコメント
松居監督と2人で「やっぱ主題歌はウルフルズさんがいいよね」「バカなふりして聞いてみたらどうですか?」なんて話していました。ドラマの現場で初めてトータス松本さんとお会いしたときに、「くれなずめ見たで」って言ってくれて、「どんな曲がいいと思う?」って言ってくれたんです。すごくおしゃれで最高な返事をしてくれて、とてもテンションが上がってずっと出来上がりを楽しみにしていました。初めて聴いた時は、身体に染み込みながら響ききった感じがして、映画終わった後のエンドロールの風景で、この曲が入るのかと思ったら鳥肌が立ちました。
最後に面白い仕掛けもありますし、主題歌いいし、ほんとちょっとしか出てない人たちがものすごく豪華で最高の瞬間を与えてくれます。自分の作品にこんなことをいうのは照れくさいけど、期待してもらって良いと思いますので、観てください!松居大悟監督のコメント
「ウルフルズは世界一だよ」
普段はモゴモゴしてるくせに、ウルフルズと岡本太郎の話をする時だけまっすぐな瞳で呟くアイツが、なんだか恥ずかしかった。友だちへの手紙みたいな映画だから、そのバンドの曲で、下手くそなりに一生懸命、赤フンで踊りたかった。体はだらしなくて口が半開きだったのは、余裕がなかったからだよ。過去を振り返ってばかりだからこそ、映画の最後にはそのバンドの最新曲が流れたらいいなぁなんて、成田君と夢みたいな未来を夢見ていた。
トータスさんは、ウルフルズは、この作品の編集版を見て、「書き下ろす」って言ってくれたんだ。『ゾウはネズミ色』なんてとんでもない名曲、どんだけお前のことわかってるんだよ。聞いた?なに?モゴモゴすんなよ。お前へのラブソングじゃねぇよ調子乗んなよ。みんなに見られるのはちょっともったいないけど、「やっぱりウルフルズは世界一だな」ってなるよ、きっと。
本当にありがとうございます。ありがとう以上の言葉があればいいのにって何度も思いました。
間違い続けて、映画「くれなずめ」を作ってよかったです。トータス松本(ウルフルズ)のコメント
劇中の「それが答えだ!」は、パパイヤ鈴木さんが振り付けを担当してくれた曲。PV用に皆で歌番組の現場とかでも空き時間に通路でずっと踊りの練習していた当時の思い出が蘇ってきました。映画の登場人物が嬉々としている姿が、若い頃の自分達をみているようで、嬉しくもあり、自分のことのように恥ずかしく思いました(笑)。主題歌「ゾウはネズミ色」はそんな「それが答えだ!」のアンサーソングを意識して作りました。
あれから約20年経って、「答えとは何か」と言えるようになっているかというと全然そんなことはない。生活していく上で色んなことは学ぶけど、「答え」には辿り着かないということが、昔よりもさらによく分かってきた。だけど「そういうもんなんじゃないの」と思っています。主題歌でかかる僕らの曲は、映画を観た後味を汚さないようにしないといけないのが大事。役者もみんなすごい良いし、ユーモアがあって面白い映画になっているので、この「ちょっとねじ曲がった青春群像劇」を楽しんでください。