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北川景子主演『ファーストラヴ』にアンミカ、誉田哲也、箭内道彦らコメント

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CINRA.NET

©2021「ファーストラヴ」製作委員会

堤幸彦監督の映画『ファーストラヴ』に寄せられた著名人コメントが到着した。

2月11日公開の『ファーストラヴ』は、『第159回直木三十五賞』を受賞した島本理生の同名小説が原作。公認心理師の真壁由紀は、父親殺害の容疑をかけられ、「動機はそちらで見つけてください」という発言でメディアを賑わせる大学生・聖山環菜と面談を重ねていくが、やがて自身と環菜の過去に似たものを感じはじめ、心の奥底にしまった「ある記憶」と向き合うことになるというあらすじだ。真壁由紀役に北川景子、聖山環菜役に芳根京子、弁護士の庵野迦葉役に中村倫也、由紀の夫・真壁我聞役に窪塚洋介がキャスティング。

コメントを寄せたのは、アンミカ、宇垣美里、尾木ママ、菊間千乃、しんのすけ、鈴木涼美、瀬戸あゆみ、中井圭、瀧波ユカリ、星野概念、誉田哲也、もっちゃん、箭内道彦、山田佳奈、YOU。

アンミカのコメント

最初に受ける愛は、子供の人生に大きく影響する。
人の主観で真実はねじ曲げられることもあるからこそ、自分の意思で意見が言えることがいかに健全で大切なのか...。
誰かが耳を傾け共感することで痛みを解放する手助けができる。人は真摯で暖かくいたい。

宇垣美里のコメント

理解し得ない幼い頃に晒された、あの視線の居心地の悪さ
その意味に気付いてしまった時の恐怖が蘇る
愛されたくて愛されなくて自分を傷つけることでしか渇きを癒せない環菜が哀れで痛々しくて大人は、絶対に子どもを守らなきゃ、だめなんだよと唇を噛み締めた

尾木ママのコメント

まるでサスペンス映画を観る緊迫感。
家庭という密室に沈殿する様々な「抑圧」と「嫌な思い」、その生きづらさの正体が薄皮を剥ぐように露わにされてゆく。
観る者の無意識下のトラウマまでもじんわりと癒し、静かな希望を与えてくれる「新境地の映画」である。

菊間千乃のコメント

自分のことなのに、わからないことがたくさんある。でもその答えはきっと自分の中にある。
人生とは、人との関わりの中で、自分を再発見していく旅なのだと思う。

しんのすけのコメント

父を殺した娘、その関係は親子であり、男女である。
男性として生きた僕には“女性目線に立つ”のは想像でしかない。
だがこの映画は、女性2人の人生の一片を疑似体験することが出来る。
少なくとも、僕はこの映画を観て“自分の無自覚さ”を心底恥じた。

鈴木涼美のコメント

まだ自分の身体や心がすべて自分のものとすら言えない頃、誰かにそれを壊されかけたまま、厳しい世界で生きることなんてできるのだろうか。
そんな傷や不安が映画の中で肯定されることで、持っていたい微かな希望にも、ほんの少しだけ膜を張ってもらえた気がした。

瀬戸あゆみのコメント

ファーストラヴ。初恋。
この意味をずっと考えながら映画を観ていた。
様々な解釈はあると思う。
でも、観終わった後、感動を通り越して呆然とした。
忘れられない映画となった。

中井圭のコメント

若き日、正しく向けられなかった愛情が心に深く悲しい歪みを与えてしまう。父親殺害の容疑者と、その彼女の心を紐解こうとする公認心理師。
事件を通じて2人の女性がひそかに抱えた愛の欠損が前面化することで提示するのは、大人が正しく大人であることの責任の重さ。

瀧波ユカリのコメント

女にとっては、よくある話。どうしようもないから飲みこんで、忘れたふりをして笑ってる。
だからそれらがスクリーンの中で暴かれていく時、男は驚きながらも胸に手を当て、女はカタルシスに浸るだろう。

星野概念のコメント

物事には必ず理由があるはずですが、辛いことほど複雑で深く、それが自覚できていなかったりします。
理由のわからない謎の生きづらさはとてもきついです。
理由、動機を自分だけでなく、他人だけでもなく、一緒に少しずつ紐解いていくこと、そしてそれが認められることの大切さを思いました。

誉田哲也のコメント

親は子を、子は親を、無条件に愛するものである――その幻想は一体いつ、どこで始まったのだろう。
何の疑問も抱かずに愛し、愛された者は幸せである。だが、そうではない者は自分自身をどう受け容れ、どう罰すればよいのだろう。
我々は「最初の愛」と、どう向き合うべきなのだろう。この残酷な問いに、静謐なる解答を――。

もっちゃんのコメント

観る前には、こんな気持ちになるなんて思っていなかった!
良い意味で裏切られた作品でした
ただのミステリー・サスペンスじゃない
彼女のあの強い眼差しが、きっと届くべき人に届く

箭内道彦のコメント

タイトルに込められた意味の深さを、この映画を観た日からずっと感じ続けています。

山田佳奈のコメント

この時代に、自分自身をきちんと言葉にできる人がどれ程いるのだろう。
身体の中を駆け巡る感情を理解し、相手に恐れなく過去を伝えられる人なんて多くはいない。誰もが何かから救われたいと願っている。
だからこそこの映画は、わたしたちが生きていることを証明してくれているのだと思った

YOUのコメント

真実とか愛は曖昧だ
曖昧だから 頑な心に流れ込むこともできて
温かいような温度で 溶かすべき記憶を 溶かすこともできるんだ