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ピエール・ボナール展に初来日含む約130点 日本美術への傾倒ぶりも紹介

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ピエール・ボナール『猫と女性 あるいは 餌をねだる猫』1912年頃 油彩、カンヴァス 78×77.5cm オルセー美術館 ©RMN-Grand Palais (musée d'Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF

『オルセー美術館特別企画 ピエール・ボナール展』が、12月17日まで東京・六本木の国立新美術館で開催されている。

19世紀末のフランスでナビ派の一員として活動を始めたピエール・ボナール。浮世絵の影響が顕著な装飾的画面によって「日本かぶれのナビ」の異名を取った。20世紀に入ってからは、目にした光景の印象をいかに絵画化するかという「視神経の冒険」に身を投じ、鮮烈な色彩の絵画を多数生み出した。

同展では、オルセー美術館のコレクションを中心に油彩、素描、版画や挿絵本、写真など130点を超える作品を展示。約30点が初来日作品となり、ボナールの日本美術への傾倒ぶりや、ナビ派時代のグラフィックアート、ミューズであった謎多き女性マルトらを描いた裸婦画なども紹介されている。音声ガイドはボナール家の白猫に扮した神田沙也加が担当。