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谷崎潤一郎原案の映画『IN-EI RAISAN』上映、主演は独歩の玄孫・国木田彩良

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CINRA.NET

映画『IN-EI RAISAN』の上映イベントが、10月5日から京都・建仁寺塔頭 両足院で開催される。

『IN-EI RAISAN』は谷崎潤一郎の随筆『陰影礼讃』を原案とする映画。高木マレイが監督を務め、国木田独歩の玄孫でモデルの国木田彩良が主演を務める。日本人の母とイタリア人の父を持つ国木田彩良は、ロンドン生まれ、パリ育ちで現在は日本に在住。『VOGUE JAPAN』『ELLE JAPON』などに登場している。

作品は全編セリフなしとなり、能楽の場面には観世流能楽師の林宗一郎が出演。題字は書家の神郡宇敬、茶室内の美術を樂茶碗の次期当主・樂篤人、ガラス作家・荒川尚也らが協力し、国木田彩良が着用する衣装は西陣織の老舗・細尾が提供しているほか、谷崎が愛したいづうの寿司も登場する。撮影は上映会場となる建仁寺塔頭 両足院で実施された。

同作を製作したトランスメディア・クリエイターズが主催する上映イベント『~STORYGENIC KYOTO~「IN-EI RAISAN」』の会場内では、作中に登場する京都のアーティストたちによる書や茶器、高木監督が劇中で撮影した写真を展示。フランスのアーティストであるサッシャ・ノードメイヤーによる「陰翳」をテーマにしたインスタレーションも設置する。チケットは現在販売中。

なお同イベントは様々なメディアやイベントなどを通して1つのストーリーを完成させる、「トランスメディア方式」のプロジェクト『STORYGENIC KYOTO』のプロトタイプになるものだという。また京都市とアンスティチュ・フランセ関西による『ニュイ・ブランシュKYOTO』の連携プログラムとなり、10月5日17:00から20:00に限り、無料で入場できる。