サム・ペキンパー監督『ガルシアの首』『キラー・エリート』パッケージ12月発売へ
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サム・ペキンパー監督の『ガルシアの首』と『キラー・エリート』のパッケージが12月に発売される。
『ワイルドバンチ』(69年)、『わらの犬』(71年)、『ゲッタウェイ』(72年)、『戦争のはらわた』(75年)などを世に送り出し、死後30年を経た今も熱狂的ファンを持つペキンパー監督。
1974年に製作された『ガルシアの首』は、凄絶なまでの愛と暴力、アクション映画の面白さを盛り込み、1人の人間の生きざまと死にざまを描くバイオレンス映画。ペキンパー監督は、本作について「俺が『ガルシアの首』を作った。良かろうが悪かろうが、気に入ろうが気に入るまいが、まさに自分のやりたいようにやった。あれは俺の映画だ」という言葉を残している。キングレコードによる最強仕様ブルーレイパッケージ“最終盤”シリーズでも発売され、特典として、日本語吹替音声、映画評論家ステファン・プリンスによる音声解説、共同脚本を務めたゴードン・ド―ソンによる音声解説、ポール・セイドア、ガーナー・シモンズ、デヴィッド・ウェドルらペキンパー研究家らによる音声解説、ペキンパーにまつわる短編ドキュメンタリー『Sam Peckinpah: Man of Iron』、『サム・ペキンパー 情熱と美学』の監督マイク・シーゲルが『ガルシアの首』製作の舞台裏を追ったドキュメンタリー『PASSION & POETRY/Sam’s favorite film』などが収録されるほか、詳細解説書が封入される。
一方、ペキンパーの第11作目となる『キラー・エリート』は、壮絶な銃撃戦、空手、クンフー、忍法などあらゆる必殺テクニックを駆使して殺しあう“殺しのエリート”たちを描いた作品。劇中後半には、ニンジャ軍団の奇妙な戦いも登場する。スタッフにはペキンパー作品の常連が名を連ね、脚本は『夜の大捜査線』(67年)で米アカデミー賞脚色賞を受賞したスターリング・シリファント。ブルース・リーに武術指導を受けていたシリファントが脚本にクンフー場面を盛り込み忍者集団を登場させたことで、本作はハリウッド製映画初のニンジャ映画となった。キャストとして、『ゴッドファーザー』シリーズのジェームズ・カーンと『地獄の黙示録』(79年)のロバート・デュヴァルなどが登場。特典としてマイク・シーゲル監督によるドキュメンタリー『PASSION & POETRY/Sam’s Killer Elite』が収録される。(リアルサウンド映画部)