塚本晋也「野火」今年も上映、メイキングや石川忠×中村達也のライブ映像も
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「野火」
2015年に公開された塚本晋也監督作「野火」のアンコール上映が、東京・ユーロスペースほか全国の劇場で順次行われることがわかった。
8月4日の大阪のシネ・ヌーヴォX、群馬・高崎電気館、山口・山口情報芸術センター(YCAM)を皮切りに実施される本上映。一部の劇場では、石川忠と中村達也が本作のイベントで披露したライブパフォーマンスを「FORMA」の坂本あゆみが捉えた映像や、60分のメイキング映像もスクリーンにかけられる。14の劇場で舞台挨拶を予定している塚本は「これからも、大きなスクリーンで、体験としての『野火』を味わっていただきたいと思います」と思いを語った。
さらに本作のオリジナルサウンドトラックのリリースも決定。石川が手がけた劇中音楽16曲で構成されており、塚本が3000字にわたって「野火」と石川への思いをつづったライナーノーツや貴重な写真なども収められた。一般発売に先駆け、上映劇場にて先行販売が行われる。
なお塚本がメガホンを取り、池松壮亮と蒼井優がキャストに名を連ねる「斬、」が11月24日より全国でロードショー。
塚本晋也 コメント
戦後70年の初上映のとき、すでに兵隊として戦地に行かれた方はほとんどいらっしゃらなくなり、戦地のほんとうの恐怖を知る機会が少なくなりました。戦争の恐怖。それを知ることが、戦争に近づかない一番の方法だと思います。
これからも、大きなスクリーンで、体験としての「野火」を味わっていただきたいと思います。
(c)SHINYA TSUKAMOTO / KAIJYU THEATER