「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選」第2弾開催決定 『リオの男』『相続人』など5作品上映
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ジャン=ポール・ベルモンド出演作5作をリマスター版で贈る「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選2」が、5月14日から新宿武蔵野館で公開されることが決定し、あわせて上映作品が発表された。
1960~70年代、スティーヴ・マックイーンやクリント・イーストウッドと肩を並べた、アクション界のレジェンドにして、ジャン=リュック・ゴダール監督作『勝手にしやがれ』『気狂いピエロ』にも出演、本国フランスで人気を誇ったスター、ジャン=ポール・ベルモンド。『ルパン三世』や『コブラ』のモデルとも言われるベルモンドの出演作が、今回リマスター版で上映される。
2020年秋に開催された第1弾は、スマッシュヒットを記録。その反響を受け、今回急遽「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選2」の開催が決定。上映作品は、昨年11月20日から12月13日の間、「次に観たいベルモンド出演作」を募る“ベルモンド映画総選挙”を実施し、その投票結果を元に決定した。
上映作品は、フィリップ・ド・ブロカ監督作『リオの男』『カトマンズの男』『アマゾンの男』 、フィリップ・ラブロ監督作『相続人』、ジェラール・ウーリー監督作『エースの中のエース』の全5作品。全作品、松浦美奈による完全新訳日本語字幕版での上映となる。
あわせて公開されたポスタービジュアルでは、ベルモンドの姿とともに「冒険は終わらない。」とキャッチコピーが添えられている。
ベルモンド映画総選挙・投票結果
第1位『リオの男』154票
第2位『ボルサリーノ』125票
第3位『華麗なる大泥棒』106票
第4位『カトマンズの男』102票
第5位『おかしなおかしな大冒険』99票
第6位『勝手にしやがれ』76票
第7位『パリは燃えているか』69票
第8位『007/カジノ・ロワイヤル』66票
第9位『相続人』65票
第10位『気狂いピエロ』61票
第10位『ラ・スクムーン』61票
配給プロデューサー・ 江戸木純 コメント
知名度の高い作品が多くの票を集める中、ド・ブロカ監督作の人気は根強く、特に『リオの男』は圧勝でした。『ボルサリーノ』の2位はアラン・ドロンとの2大スター共演による認知度の高さで予想以上に票が伸びたのだと思います。3位のアンリ・ベルヌイユ監督による国際的超大作『華麗なる大泥棒』、4位の『カトマンズの男』、5位の『おかしなおかしな大冒険』という、ド・ブロカ作品は納得の順位。6位に『勝手にしやがれ』、10位に『気狂いピエロ』とゴダール作品もランクイン。やはり、ヌーヴェルヴァーグのベルモンドが好きというファンの多さが伺えます。7位の『パリは燃えているか』、8位の『007/カジノ・ロワイヤル』は、ベルモンド主演作ではありませんが、これらの名作をスクリーンで見たいと望む映画ファンの気持ちの表れでしょう。9位『相続人』、10位『ラ・スクムーン』の投票には「あのカッコいいベルモンドをもう一度見たい!」という思いが伝わってきます。惜しくもベストテンには入りませんでしたが、次点の『パリ警視J』、『薔薇のスタビスキー』、『怪盗二十面相』、『レ・ミゼラブル』も多くの票を獲得しました。
この結果を受け、「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選2」ではド・ブロカ監督による決定的代表作2本『リオの男』、『カトマンズの男』の上映をまず決定し、特別プレミア上映としてベルモンドとド・ブロカ監督が、『リオの男』へのノスタルジーとセルフオマージュも込めて再びアマゾンを舞台に冒険を繰り広げた日本初公開となる『アマゾンの男』をプログラムしました。さらにベストテンからもう1本、一度もディスク化されていない幻の傑作『相続人』を上映。ベストテン圏外でしたが、スペシャル・セレクションとして、第1弾上映作品の中でも特に好評を得た『大頭脳』のジェラール・ウーリー監督作で、第二次世界大戦開戦直前のナチス政権下でのベルリン・オリンピックを背景にした傑作冒険大活劇『エースの中のエース』を劇場初公開します。
ベストテン内の『ボルサリーノ』、『勝手にしやがれ』、『気狂いピエロ』に関しては、これまでにも何度かリバイバル公開されており、ディスクも既発売であることから除外しました。また、『華麗なる大泥棒』、『おかしなおかしな大泥棒』については残念ながら今回は上映権の取得ができませんでしたが、これらの作品も含め、第3弾開催時での上映を実現すべく交渉を続けていく予定です。引続き「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選」にご期待下さい!
■公開情報
「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選2」
5月14日(金)より、新宿武蔵野館にてロードショー
テアトル梅田、名演小劇場ほか全国にて順次上映
提供:キングレコード
配給・宣伝:エデン
■上映作品
『リオの男』
監督:フィリップ・ド・ブロカ
共演:フランソワーズ・ドルレアック
1964年/フランス・イタリア合作映画
『カトマンズの男』
監督:フィリップ・ド・ブロカ
共演:ウルスラ・アンドレス、ジャン・ロシュフォール
1965年/フランス・イタリア合作映画
『相続人』
監督:フィリップ・ラブロ
共演:カルラ・グラヴィーナ、シャルル・デネ、ジャン・ロシュフォール
1973年/フランス・イタリア合作映画
『エースの中のエース』
監督:ジェラール・ウーリー
共演:マリー=フランス・ピジェ
1982年/フランス・西ドイツ合作映画
『アマゾンの男』
監督:フィリップ・ド・ブロカ
共演:アリエル・ドンバール
2000年/フランス・スペイン合作映画