エドワード・ヤン監督『ヤンヤン 夏の想い出』35ミリフィルムで特別上映
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©1+2 Seisaku Iinkai
エドワード・ヤン監督の映画『ヤンヤン 夏の想い出』が4月2日から東京・渋谷のBunkamura ル・シネマで特別上映される。
1982年に『光陰的故事』でデビューし、『台北ストーリー』『恐怖分子』『牯嶺街少年殺人事件』などを発表した後、2007年に逝去したエドワード・ヤン。2000年に公開され、『第53回カンヌ国際映画祭』監督賞を受賞した『ヤンヤン 夏の想い出』は最後の完成作品となる。
物語の舞台は台湾・台北と東京。倒産しそうなコンピューター会社の共同経営者を務めるNJは、日本のゲームソフトのデザイナー大田との提携を提案するが、妻ミンミンの兄弟アディの結婚式当日に初恋の相手シェリーに20年ぶりに再会してしまい、一方でミンミンの母が心臓発作で倒れて昏睡状態に陥るというあらすじだ。出演者にウー・ニェンチェン、エレン・ジン、イッセー尾形、ジョナサン・チャン、ケリー・リーが名を連ねる。今回は35ミリフィルムで上映。
同作についてエドワード・ヤン監督は2000年当時「この映画は人生における1+2と同じくらいに、とてもシンプルである。私はこの映画を見終わった観客が、まるでただの友達と一緒にいたかのような気分を味わっていて欲しいと思う。もし彼らが、『一人の映画監督』に出会ったような印象を持って映画を見終わったとしたら、私はこの映画は失敗作であったと思う」とコメント。グー・シャオガン、オリヴィエ・アサイヤス、アリ・アスター、スーザン・ソンタグらがフェイバリットとして挙げている。