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佳山明が毎日映画コンクール新人賞に深い感謝、上村侑は「やっと覚悟が決まりました」

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第75回毎日映画コンクール表彰式に出席した佳山明。

第75回毎日映画コンクールの表彰式が本日2月17日に東京・めぐろパーシモンホールで実施。スポニチグランプリ新人賞を獲得した佳山明、上村侑が登壇した。

「37セカンズ」の演技で受賞した佳山は「大変光栄に思います」と言ってトロフィーを握る。「HIKARI監督、山口晋プロデューサー、さまざまな方々にこのような機会をいただき、皆様と一緒にこの作品を作りました。作り上げるにあたって、本当にさまざまな形で多くの方のご支援と応援をいただきました。また日常からも本当に多くの方に支えていただきました」と感謝を口にした。

MCの生島ヒロシから受賞の感想を尋ねられると「私でいいのかなとも思ったのですが、本当にうれしかったですし、感謝の思いでいっぱいです」と答え、「HIKARI監督は本当に丁寧に時間を取って、対話をしながら進めてくださいました」と制作を回想する。また「物語の特性上、どんなことを普段の生活で感じるのかなど、リアリティのためにたくさんの質問をいただき、話し合いもしました」と続けた。

山口も登場し、彼女の声に惹かれキャスティングしたと説明。「か細い声の中にすごく強い魂がある。やる気もみなぎっていて強さを感じた」と述べる。障害を持つ役を当事者が演じることについては「監督はその部分に思い入れがあった。ただ撮影が暑い時期だったりと諸条件を考えると、プロデューサーとしては不安のほうが先に立ちました。ただ何度も監督と話しましたし、初めて聞いたときから明ちゃんの声が頭の中に残っていたので、彼女とともに歩もうと決めました」と経緯を明かした。

「許された子どもたち」に出演した上村は客席を見渡し、「すごくきれいな、夢に見た場に立ててうれしいです」と率直な思いを述懐。当時を振り返り「1年間という長い撮影期間で、この役と向き合うのが嫌になるときもありました。ただ毎日内藤(瑛亮)監督の奥さんが手作りしてくださった弁当をみんなで食べたり、皆さんとしゃべったりした時間が心の支えになりました。家族や友人の絆がなければ役の重みに押し潰されていたかもしれないとも思う」と語る。そして「たくさんの人に支えられ、素敵な作品や監督に恵まれて幸せ者です。名誉な賞を胸に、これからもさまざまな作品に携わって自分を高め、このすばらしい舞台に戻って来れるよう、邁進していきたい」と力強く述べた。

監督の内藤瑛亮も壇上へ。上村を抜擢した理由を「目ですね。セリフが少なかったので目で語ってもらいたかった。彼の目の雄弁さに懸けました」と説明し、「彼は、加害者性は誰にでもあると深く理解していた」と話す。最後に上村は「進路を考える節目の年が中学3年生、高校3年生にあった。中学3年のときは『許された子どもたち』に助けられ、また高校3年生の節目の年にはこのような光栄な賞をいただけて、やっと覚悟が決まりました」と思いを伝えた。

なお映画ナタリーでは、引き続き表彰式の様子をレポートする。