細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』ティザービジュアル&特報公開 ストーリーも明らかに
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2021年夏に公開される細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』のティザービジュアルと特報映像が公開された。
『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』『未来のミライ』と、過去作すべてが日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞し、『未来のミライ』ではアニー賞受賞に米国アカデミー賞長編アニメーション部門にノミネートされた細田監督。本作では、『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』『サマーウォーズ』 と、約10年に1度描いてきたインターネットの世界を舞台に、『時をかける少女』以来となる10代の女子高生を主人公に迎え、世界の片隅で自分を失ってしまった少女が開く新しい扉、未知との遭遇、そして成長していく姿を、細田監督ならではのリアル×ファンタジーを通じて描き出す。
今作の主人公は、過疎化が進む高知の田舎町で父と暮らす17歳の女子高生・すず。幼い頃に母を事故で亡くし、心に大きな傷を抱えていたすずはある日、“もうひとつの現実“と呼ばれる超巨大インターネット空間の仮想世界「U」と出会い、「ベル」というアバターで参加することに。心に秘めてきた歌を歌うことによってあっという間に世界に注目される存在になっていくベルの前に、「U」の世界で恐れられている竜の姿をした謎の存在が現れる。
公開されたティザービジュアルでは、すずの姿とともに、竜の姿をした謎の存在が描かれ、「あなたは、誰?」とコピーが添えられている。
公開された30秒の特報映像では、“高知の現実世界×インターネット空間の仮想世界「U」”のカットが多数公開。すずが住む高知の自然豊かな美しい夏の風景と、「U」を浮遊するたくさんのアバターの姿や、すずのアバターである「ベル」の姿、そして謎の存在「竜」の表情、さらに『サマーウォーズ』『バケモノの子』などこれまでの細田作品のモチーフのひとつとなってきたクジラの尾ひれも登場し、現実×インターネット空間という対照的な世界が融合していく。
細田守監督コメント
この『竜とそばかすの姫』は、“ずっと創りたいと思っていた映画”です。
アニメーション映画監督になる前から、自分もいつかこういう映画が作れたらいいなと思っていたものであり、今まで様々な作品を創ってきたからこそ、やっと今回実現できるようになりました。恋愛やアクション、サスペンスの要素もありつつ、一方で、生と死という本質的な大きなテーマもありエンタメ要素の高い映画になっていると思います。
僕は、若い人が面白く楽しく世界を変革していくのではないかと、インターネット世界を題材にした映画を今までにも創ってきました。インターネットは、誹謗中傷やフェイクニュースなどネガティブな側面も多いですが、人間の可能性を広げるとても良い道具だと思っています。インターネットそのものが変わってきている今、肯定的な未来に通じるような映画ができないかと考えていました。
去年来、普及するのにまだまだ時間がかかると思っていたインターネットを通じた仕事や生活が、常識と共に大きく変化し、未来に10年くらいぐっと近づいた気がしています。今までの常識に捕らわれずどんどん変化している時代の中で、変化していく世界についての映画を創るということに、どこか必然性を感じています。
その一方で、最終的に大事にしないといけないものは変わらないのではないかとも思っています。
私たちが代々受け継いできたものは、世の中が変化し、ツールや常識が変化しても受け継がれていくもの。
それがよりはっきり見えてきているのが今の時代なのかなとも思っています。
圧倒的な速度で変わっていく世界と、自分たちにとって本当に大切な変わらないもの、それを今作で楽しんでいただければと思います。
■公開情報
『竜とそばかすの姫』
2021年夏、全国東宝系にて公開
監督・脚本・原作:細田守
企画・制作:スタジオ地図
製作幹事:スタジオ地図有限責任事業組合(LLP)・日本テレビ放送網共同幹事
(c)2021 スタジオ地図
公式サイト:https://ryu-to-sobakasu-no-hime.jp/
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