生き様をどうか見届けて、三好大貴主演の平成トイボックス「雨降る正午、風吹けば」開幕
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平成トイボックス 本公演「雨降る正午、風吹けば」より。
劇団Patchの三好大貴が主演する平成トイボックス「雨降る正午、風吹けば」が、本日2月21日に東京・GOTANDA G2で開幕する。
本公演は、ハネオロシが2019年に上演した群像劇「雨降る正午、風吹けば」を、平成トイボックスの代表・桜川透の演出・脚色により立ち上げるもの。作中では、“何を遺すか”をテーマにした物語が展開する。幼い頃に自分が原因で母親を亡くした小説家の坂本治郎は、家族を失った少女・風子を引き取ることに。しかしその数年後、治郎は結核により自分が死ぬことを知り……。
開幕に際し、桜川は「これは『家族』のお話です。幸せで、暖かくて、切なくて。不器用な登場人物達の生き様を、どうかお見届けください」と思いを述べ、治郎役を務める三好は「嘘偽りなく座組の全員が命懸けで臨み、お客様を想って壮絶なモノづくりに励んできました。どうか、届いてほしい。そう願います。いつか死ぬ貴方の有限な人生に、何かを遺せますように」とコメント。上演時間は約1時間40分。公演は本日のほか、23日にも上演される。
桜川透コメント
私の父はたまに笑う人でした。美味しい物を食べた時ではなく、美味しい物を食べて笑っている私を見て、優しく微笑むのです。私には、どうして父が笑っているのか分かりませんでした。時間が経って少しだけ分かった気がします。父はきっと、“幸せ”だったのでしょう。私はそれに気付いた時、嗚咽を漏らして涙したものです。「ありがとう」と、ポツリと呟きました。今作を見ていると、その時の記憶をよく思い出します。
これは「家族」のお話です。幸せで、暖かくて、切なくて。不器用な登場人物達の生き様を、どうかお見届けください。
三好大貴コメント
“ひとり”を知らないと“ひとつ”にはなれない。“辛い”を経験した事がないのなら“幸せ”なんて実感し難い。「もしかしたら生きてみて初めて、死ぬという事を想えるのかもしれない」
今作に触れ、僕はそんな事を考えました。
嘘偽りなく座組の全員が命懸けで臨み、お客様を想って壮絶なモノづくりに励んできました。どうか、届いてほしい。そう願います。
いつか死ぬ貴方の有限な人生に、何かを遺せますように。
舞台「雨降る正午、風吹けば」
どうぞ、お楽しみに。
平成トイボックス 本公演「雨降る正午、風吹けば」
2021年2月21日(日)、23日(火・祝)
東京都 GOTANDA G2
脚本提供:ハネオロシ
演出・脚色:桜川透
出演
雨組:三好大貴、ソラ豆琴美、薗一輝、安藤夢叶(AMEZARI-RED STARS)、椎名香奈江、袋小路林檎
風組:三好大貴、羽沢葵、薗一輝、風見優斗、尾川楓、袋小路林檎