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土居裕子&大森博史が老夫婦の“ロミオとジュリエット”に「テンダーシング」開幕

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「テンダーシング-ロミオとジュリエットより-」の様子。

「テンダーシング-ロミオとジュリエットより-」が、昨日2月24日に東京・東演パラータで開幕した。

イギリスのベン・パワーが手がけた「テンダーシング」は、2009年にロイヤル・シェイクスピア・カンパニーにより初演された作品。同作ではウィリアム・シェイクスピアのソネット詩や「ロミオとジュリエット」のセリフを再構成し、ロミオとジュリエットという名を持つ老夫婦のラブストーリーが展開する。夫婦として共に生き、年齢を重ねても変わらない愛の輝きの中で、原作とは異なる“別れ”に対峙した2人は……。日本初演となる今回は演出を荒井遼が務め、土居裕子と大森博史が出演する。

土居は「やっとやっとやっと、お客様に観ていただける!」「 セットを見て、明かりを見て、音響の響きを聞いて。まるで初めて舞台に立ったかのように感動した」と開幕を喜び、東演パラータでの上演については「一般の小屋じゃないけど、ここにこだわった演出家の意図がめちゃめちゃわかる。遼くん、やったね。ふにゃふにゃなのに絶対倒れないあなたは、まさにテンダーシングですよ。5日間よろしくお願いします」とコメント。また大森も「恋とは息の根を止める苦味、命の糧の美味だ(本文中より)。正に息の根を止められる様な、素敵なお芝居としてようやく皆さんにお目にかけられるんです! 観てください!!」とメッセージを送った。

公演は2月28日まで。なお一部公演の終演後にはアフタートークが行われ、本日25日18:00開演回には映画監督・演出家の深作健太と演出の荒井、明日26日18:00開演回には土居と大森が登壇する。このほか本日25日15:00からは、松岡和子と河合祥一郎が「ロミオとジュリエット」について語るトークショーが行われる。

土居裕子コメント

やっとやっとやっと、お客様に観ていただける! やった~o(≧▽≦)o セットを見て、明かりを見て、音響の響きを聞いて。まるで初めて舞台に立ったかのように感動した。

そして、声を出して驚いた。こんなにも劇場が私たちの声をあたたかく包んで客席に届けてくれるんだって。東演パラータ。

泣ける。一般の小屋じゃないけど、ここにこだわった演出家の意図がめちゃめちゃわかる。遼くん、やったね。ふにゃふにゃなのに絶対倒れないあなたは、まさにテンダーシングですよ。5日間よろしくお願いします。

大森博史コメント

劇場入りした時、不思議な喜びで細胞がざわざわするのが感じられた。芝居をやる喜びと、このテンダーシングをやる喜びが一緒になってはしゃぎざわついている。松岡さん訳のシェークスピアの言葉達、裕子さんと僕のコンビ、荒井君のユニークな演出を楽しみながら稽古してきました。恋とは息の根を止める苦味、命の糧の美味だ(本文中より)。正に息の根を止められる様な、素敵なお芝居としてようやく皆さんにお目にかけられるんです! 観てください!!

「テンダーシング-ロミオとジュリエットより-」

2021年2月24日(水)~28日(日)
東京都 東演パラータ

作:ベン・パワー
翻訳監修:松岡和子
演出:荒井遼
出演:土居裕子、大森博史