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渡辺謙&宮沢氷魚のPARCO「ピサロ」、アンコール上演が決定

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「ピサロ」(2020年公演)より。(撮影:阿部章仁)

PARCO PRODUCE 2021「ピサロ」が5月15日から6月6日まで、東京・PARCO劇場で上演される。

「ピサロ」は昨年3・4月に、PARCO劇場オープニング・シリーズ第1弾として登場した作品。当初は全45回の公演が行われる予定だったが、新型コロナウイルスの影響で多くの公演が中止となり、わずか10回のみの上演となった。このたび、同作がアンコール公演として帰ってくる。

伊丹十三が翻訳したピーター・シェーファーの戯曲(原題「The Royal Hunt of The Sun」)を、ウィル・タケットの演出で送る本作。劇中では、16世紀に167人の兵士を率いて2400万人のインカ帝国を征服した、成り上がりのスペインの将軍ピサロを軸にした物語が展開する。

タイトルロールに扮するのは、1985年の日本初演版でインカ帝国の王・アタウアルパを演じた渡辺謙。また、ピサロと対峙するアタウアルパ役を宮沢氷魚が演じる。今回、2人をはじめ栗原英雄、大鶴佐助、外山誠二、長谷川初範らが続投する。渡辺は昨年の公演中止後、「すぐに必ずリベンジ公演するぞ」と話していたそうで、「念願が叶い、再びこの難敵と向かい合う機会を得ました。ウィル・タケットのダイナミックな演出の舞台を是非ご覧下さい」と意気込みを語った。チケットの前売開始は3月27日を予定。

渡辺謙 コメント

昨年出演させて頂いた「ピサロ」、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、残念ながら10回の公演をもって中止となってしまいました。その後、すぐに必ずリベンジ公演するぞと皆と話しておりました。念願が叶い、再びこの難敵と向かい合う機会を得ました。ウィル・タケットのダイナミックな演出の舞台を是非ご覧下さい。

宮沢氷魚 コメント

新型コロナウィルスの影響で残念ながら10回で幕を下ろした「ピサロ」が一年の時を経て再び上演されることを大変嬉しく思います。

再演できる奇跡とまた舞台の上に立てる喜びを噛み締めながら毎公演頑張ります。沢山の困難を乗り越え、パワーアップしたこの作品をぜひ観に来て下さい。

ウィル・タケット コメント

昨年、新生PARCO劇場のオープニングを飾った「ピサロ」が今回再演に至り、東京に再訪できることを大変嬉しく思っています。多くの方々にとって困難な一年ではありましたが、演劇が、観客の皆様へもたらす力を、パルコのような製作者が信じ続けているということに、私は大いに勇気づけられました。この作品の為に、またあの多くの出演者たちが結集し、創作を共にできるかと思うと、興奮を抑えきれません。寛大で、素晴らしい俳優である渡辺謙氏が見せる、驚異的なピサロの演技は、皆を触発しますし、共演者も卓越したパフォーマンスを見せてくれます。そういった優れた俳優の方々の演出を、また務めさせて頂くことを、大きな誇りに思いますし、前回の上演時の経験からも、今回は、皆が、さらなる深みへと到達し、ピーター・シェーファーの素晴らしい戯曲の持つ力を引き出し、共鳴させてくれると信じています。この作品を、前回よりもさらに多くの観客の皆様に、美しいPARCO劇場でご覧頂けることを、楽しみにしています。視覚的な驚異をも伴う、大きな旅路の物語の中、演者達ひとりひとりが、人間の魂の持つ強さや脆さを、鮮烈に描き出してくれることでしょう。

PARCO PRODUCE 2021「ピサロ」

2021年5月15日(土)~6月6日(日)
東京都 PARCO劇場

作:ピーター・シェーファー(原題「The Royal Hunt of The Sun」)
翻訳:伊丹十三
演出:ウィル・タケット
出演:渡辺謙 / 宮沢氷魚、栗原英雄、大鶴佐助、首藤康之、菊池均也、浅野雅博、窪塚俊介、小澤雄太、金井良信、下総源太朗、竹口龍茶、松井ショウキ、薄平広樹、中西良介、渡部又吁、渡辺翔、広島光、羽鳥翔太、萩原亮介、加藤貴彦、鶴家一仁、王下貴司、前田悟、佐藤マリン、鈴木奈菜、宝川璃緒 / 外山誠二、長谷川初範