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外国人技能実習生の過酷な実態描く「海辺の彼女たち」初日決定、予告&ポスター解禁

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「海辺の彼女たち」

技能実習生として来日したベトナム人女性労働者の実態を描いた「海辺の彼女たち」の公開初日が5月1日に決定。あわせて予告編とポスタービジュアルが解禁された。

近年、外国人技能実習生の受け入れが増加しているなか、その劣悪な労働環境などが社会問題として取り沙汰されている日本。本作は「僕の帰る場所」で知られる映画監督の藤元明緒が、かつて実際にミャンマー人技能実習生から受け取ったSOSのメールをきっかけに着想した。

主人公は、アン、ニュー、フォンというベトナムから来た3人の女性たち。よりよい生活を求めて来日した彼女たちは技能実習生として働いていたが、ある夜、過酷な職場からの脱走を図る。ブローカーを頼りに、辿り着いたのは雪深い港町。不法就労という状況に怯えながらも、故郷にいる家族のため懸命に働き始めた3人の姿を描く。

藤元はベトナムからの実習生が全体の半数を占めている現状から、主人公をベトナム人に設定。実際の技能実習生や来日後に失踪した当事者、彼らを支援しているシェルターなどでの取材を重ね、脚本を執筆した。キャスティングでは、ベトナムで100名以上のオーディションを実施。ホアン・フォン、フィン・トゥエ・アン、クィン・ニューの3名が起用された。

「蜂蜜」などで知られるトルコ人監督セミフ・カプランオールは「憐れみ深い物語。全ての心に響くことを望みます」と称賛。本作が新人監督部門に出品されたサンセバスチャン国際映画祭の選考委員ロベルト・クエトは「女優達の素晴らしい感情表現によるエネルギッシュかつ鋭い洞察」と賛辞を贈っている。第36回大阪アジアン映画祭では特別招待作品部門に出品。3月9日に大阪のシネ・リーブル梅田で上映される。

「海辺の彼女たち」は東京・ポレポレ東中野ほか全国で順次ロードショー。

(c)2020 E.x.N K.K. / ever rolling films