松坂桃李が「モンハン」監督の原作愛に感動、ミラ・ジョヴォヴィッチもリモート参加
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「モンスターハンター」ジャパンプレミアの様子。左から山崎紘菜、松坂桃李、本田貴子。
実写映画「モンスターハンター」のジャパンプレミアが本日3月4日に東京・東京国際フォーラムで行われ、本田貴子、松坂桃李、山崎紘菜が登壇した。
ポール・W・S・アンダーソンが監督、ミラ・ジョヴォヴィッチが主演を務める本作では、エリート部隊のリーダー・アルテミスが未知の世界に迷い込むさまが描かれる。本田と松坂は日本語吹替キャストとしてジョヴォヴィッチ演じるアルテミスとトニー・ジャー扮するハンターの声を担当し、山崎は受付嬢役で本編に出演した。
ジョヴォヴィッチの過去作でも吹替を担当している本田。МCから本作での役作りについて問われると「体形や声帯を気にしているとできなくなることもあるので、女優さんの声をあまり気にしていないんです。今回は部下たちに『お嬢さんたち!』と言ってしまえるような、勇ましくて強い女性をイメージしました」と語る。自身も原作となったゲーム「モンスターハンター」シリーズのファンだといい、「私は劇中にも登場するリオレウスが好きで。もしモンスターたちがリアルにいたらこうなんだろうなと思えるほど、映像のクオリティがすごいんです。ぜひ劇場で観ていただきたいですね」とアピールした。
松坂は本作で、日本語ではない劇中のオリジナル言語でのアフレコに挑戦した。イベントではこの言語を“モンハン語”と呼んでおり、松坂は「予告編で『ディアブロス!』と叫んでる場面を使っていただいてるんですが、それで最後じゃないかと思うほどはっきりしたセリフがなく(笑)。モンハン語のシーンでは(吹替版の)監督とも『ここはこういう気持ちじゃないか』と予想を立てて、トニーさんの表情を観ながらアフレコしていました」と振り返る。本田と同様に原作ゲームのファンであることから、松坂は「映像のクオリティも素晴らしいんですけど、監督のモンハン愛が伝わってくる点がとても感動しました。ゲームのファンが『あー!』と思う部分が随所にちりばめられています」と見どころを紹介した。
本作の撮影を回想し、「この年代で世界トップレベルの現場に行かせていただいたのは、財産であり宝物。すべてが勉強でした」と語る山崎。現地でのエピソードを問われると、撮影期間中のジョヴォヴィッチとトニー・ジャーの様子を紹介していく。ジョヴォヴィッチについては「毎日セットに入ってくると、ポールと一緒にランニングしてからメイクに入られていて、とてもタフなんだなと。また、キャストやスタッフに対してとても愛情深い方で、毎朝全員に挨拶してくださるんです」と説明。トニー・ジャーに関しては、「同じアジア人ということでよくしていただいて。トニーさんが滞在していたホテルはキッチン付きだったので、アジア食が恋しくなったときにカオマンガイをくれたんです」と人柄がうかがえるエピソードを述べた。
ここで、カナダ・バンクーバーからジョヴォヴィッチとアンダーソンがリモート参加。ジョヴォヴィッチは「ヒロナー!」と山崎との再会に喜びを爆発させ、「日本に行くことは、いつも私の人生のハイライトなの。だから今回、行けなくて本当に残念」と悔しがり、「この映画は特に思い出もあるし、大事な作品。まだ劇場で映画を観られない国もたくさんあるけど、日本では劇場で公開されるなんてうらやましいわ!」とコメントした。
アルテミスとハンターについてジョヴォヴィッチは「ポールがこの2人に関してもっともこだわったのは、2人が言葉でコミュニケーションを取れないということ。言葉を乗り越えて心を通じ合わせるということを描きたかったの」と夫であるアンダーソンの思いを伝える。モンハン語でのアフレコについて松坂が「(吹替をせずに)トニーの声のままでいいんじゃないかと思いました」とジョークを飛ばすと、ジョヴォヴィッチとアンダーソンは爆笑。ジョヴォヴィッチは「トニーから『俺の日本語吹替を全部やってほしい』って言われるんじゃない?(笑)」と松坂に返した。
イベントでは、本日3月4日に誕生日を迎えたアンダーソンを祝い、ステージにリオレウスを描いたケーキが運ばれてくる場面も。アンダーソンは「『モンスターハンター』は10年前日本に行ったときに大好きになったゲームで、美しい景色や世界観に夢中になりました。本作はその素晴らしい部分をスクリーンで再現しようと思って作った作品です。このゲーム発祥の地である日本で公開できることがとてもうれしいです」と顔をほころばせた。
「モンスターハンター」は、3月26日より全国でロードショー。
(c)Constantin Film Verleih GmbH