藤原竜也が「太陽は動かない」現場の高所で震える、竹内涼真はよりハードな続編希望
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「太陽は動かない」公開記念舞台挨拶に出席した藤原竜也(左)、竹内涼真(右)。
「太陽は動かない」の公開記念舞台挨拶が本日3月6日に東京・丸の内ピカデリーで行われ、藤原竜也、竹内涼真、市原隼人、日向亘、佐藤浩市、羽住英一郎が登壇した。
本作は、心臓に爆弾を埋め込まれた秘密組織・AN通信エージェントたちの活躍を描くノンストップサスペンス。藤原は冷静沈着な敏腕エージェント鷹野一彦、竹内は鷹野の相棒で後輩の田岡亮一に扮した。また市原はAN通信のエージェント・山下役、日向は鷹野の少年期役、佐藤はAN通信の司令塔・風間役で出演している。
まず「監督に言いたいことは?」とMCに尋ねられた藤原は、「田岡を救出するシーンでは船のセットに足が付かないくらい水を入れて、しかも水温がすごく冷たかったんです。『こんなに温度下げる必要ありますか?』と聞いたら、監督は『画に映るから』と。そんなに画に出るものかな、あんなに冷たくする必要はないのでは……」と羽住のほうを見やる。すると羽住は「出てるじゃん」と即答。対する藤原は負けじと「『涼真、今までの人生の中で何番目につらい?』って聞いたよね」と言い、竹内は「一番ですね」と笑う。現場には“男汁”と呼ばれる“救いのお湯”があったというも、羽住は「禁断のものなので、1回浴びちゃうとそれなしにはできなくなっちゃうんですよ。男汁は『海猿』のときから付けていた名前なんです」とスパルタなコメントを口にする。
続く竹内は「分量的には竜也さんのほうが大変なアクションが多かったので、次はもう少し盛りだくさんでも構いません」と強気に宣言する。羽住が「言ったね?」と返すと、「もっとすごいのがきたら挑戦したい」と話してやる気を見せた。また今作が映画デビュー作である日向は「初めての現場でワイヤー、火、血のり、アクション、雨……とたくさんの経験をさせていただきました。こんなに濃いお芝居ができる現場はしばらくないかなというくらいの気持ちです」としみじみ口にする。
ブルガリアでの食事風景を回想したのは市原。「日本で食べた味が恋しくて、韓国料理屋さんで焼肉を食べました。お酒を飲んでみんなでたくさん話しましたね」と述べると、藤原が「食事は必ず一緒に食べたんですが、市原だけは『足りない足りない』と言うんですよ」とからかう。笑った市原が「もっとみんなといたかったんですよ!」と答えて、絆の深さを見せ付けるシーンもあった。
アクションシーンについて佐藤は「危ないとわかっているシーンは案外うまくいくけど、つなぎのようなシーンが一番危ない。このシーンは案外怖かったろうなというのも観ていてわかりますね」と分析。藤原はロープに吊られていた場面を思い出し、高さが3階以上になると震え出してしまったという裏話を明かす。さらに竹内は10mの高さの橋から10回以上飛び降りたと話し、ロケの過酷なエピソードが次々と挙げられていった。
羽住は「竜也が高いところ、狭いところがダメだというのは撮影が終わってから知ったんです。涼真がいたから弱音を吐けなかっただろうし、涼真も先輩がいたからできた部分もあると思う。ハードな撮影の合間にじゃれ合ってる表情がキラキラしていて少年みたいで『いいバディだな』と感じました」とよき相棒ぶりを明かした。
吉田修一の小説を原作とした「太陽は動かない」は全国で公開中。
(c)吉田修一/幻冬舎 (c)2020「太陽は動かない」製作委員会