川内倫子の写真展『M/E』が日本橋三越で開催 最新作含む17作品展示
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川内倫子『M/E』シリーズより『無題』2019年 縦120×横80cm ラムダプリント ed.3
川内倫子の写真展『M/E』が3月17日から東京・日本橋三越本店のMITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERYで開催される。
1972年生まれの川内倫子は滋賀出身の写真家。2002年に『第27回木村伊兵衛写真賞』、2009年に『第25回ICPインフィニティ・アワード』芸術部門を受賞した。
MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERYの1周年を記念して行なわれる同展では、自然に対する畏敬と自身が出産を体験したことによる変化から生まれた最新作『M/E』や、宇宙的な被写体へと向き合った『Halo』シリーズなど全17作品を展示する。
川内倫子のコメント
地球の息吹を感じるような間欠泉や人間の持つ時間を遥かに超える氷河を目の前にして、自分の小さないのちを再確認した。とりわけ休火山の内部に入ったときの体験が強く印象に残っている。洞窟というよりも、もっと巨大な空間が火口の内部に広がっていて、かつてマグマで満たされていた内部の岩肌は光を当てると黄色、青、紫など鮮やかな色が見える。上を見上げると火口の入り口から光が差し込んでいて、その形は女性器を想像させ、自分が地球に包まれて胎児として存在しているような気持ちになり、いままでに感じたことのない、この星との繋がりを感じた。