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ゆうめい「姿」が芸劇eyesに登場、2021年の出来事交え「今後を少しでも明るく」

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ゆうめい「姿」初演より。(撮影:佐々木啓太)

ゆうめい「姿」が、5月に再演される。

「姿」は、作・演出を手がける池田亮の親子関係に取材した作品で、2019年に初演され、好評を博した。今回は「芸劇eyes」のラインナップ作品として、2021年の出来事を新たに書き加えて上演される。

上演に向けて池田は「2019年に描いた『2021年』では予想できなかった現在ですが、それでも、今までを経て新たに描く未来のシーンによって、観ていただく方と作る自分たちの今後が少しでも明るく想像しやすくなることを願いながら、今回も素晴らし過ぎるキャスト・スタッフの皆様と共に作り上げていく所存です」と意気込みを語っている。

公演は5月18日から30日に東京・東京芸術劇場 シアターイーストにて。チケットなどの詳細は、4月上旬に発表される続報を待とう。

池田亮コメント

立場と立場の間に挟まれる「板挟み」というものを「姿」では描きます。

それを描く自分もきっと誰かを板挟みしているし、意識していないところでも、世界中で起こっています。

「姿」にお越しいただける皆様には、母と父と仕事と自分とその周りの実体験に基く板挟み状態を俯瞰して見ていただき、「あーそれでなのねえ」と分かった気になったり、「そうじゃないんじゃない?」と疑ったり、当の本人は悩みまくってるのになーんか笑えてきちゃうコミックエッセイみたいな瞬間だったり、どうしても変換できない現実が沢山あっちゃったりと、そんな人類の話をお届けします。

2019年の「姿」初演から今の2021年までに起こった、誰かに話したくて話したくて仕方がなかった板挟み経験をグッ!っと堪えてきました。スマホに溜めたメモを板挟み故にSNSに吐き出せず、挟む力も次第に強く なっていきました。(「スターウォーズのダスト・シュートだな!」が日々の口癖でした。周囲に分かる方がおらず滑る)

板で挟む方も、挟まれる方も修羅のような2年でした。「せめて板が透明になればいいのに! みんな滅亡なのだ! バム野郎」という、自分が通勤中に無表情で打ち込むメモを読み返すと、とても混乱していたのだろうなと思います。

そんな、絶対になかったことにはできない「なんとか今は生きてるけど、よかったね」では済まないことを作品へ変換し、新たな「姿」をお見せいたします。

2019年に描いた「2021年」では予想できなかった現在ですが、それでも、今までを経て新たに描く未来のシーンによって、観ていただく方と作る自分たちの今後が少しでも明るく想像しやすくなることを願いながら、今回も素晴らし過ぎるキャスト・スタッフの皆様と共に作り上げていく所存です。

東京芸術劇場 シアターイーストにて、ぜひお楽しみください。 どうかよろしくお願いいたします。

ゆうめい「姿」

2021年5月18日(火)~30日(日)
東京都 東京芸術劇場 シアターイースト

作・演出:池田亮
出演(五十音順):石倉来輝、黒澤多生、児玉磨利、五島ケンノ介、高野ゆらこ、田中祐希、中村亮太、森谷ふみ、山中志歩、遊屋慎太郎