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部活×戦国のミスマッチ感が痛快 ジャンルを横断する『ブレイブ -群青戦記-』は見どころ満載

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 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、高校時代は帰宅部だった宮川が『ブレイブ -群青戦記-』をプッシュします。

『ブレイブ -群青戦記-』

 『週刊ヤングジャンプ』で連載された笠原真樹の人気漫画『群青戦記 グンジョーセンキ』が、『ブレイブ -群青戦記-』のタイトルで実写映画化。意外にもこれが映画単独初主演となった新田真剣佑を筆頭に、3月26日公開の『モンスタハンター』でハリウッドデビューも果たした山崎紘菜、主演ドラマ『お茶にごす』が先日よりAmazon Prime Videoで配信開始となった鈴木伸之、4月から放送がスタートする日本テレビ系水曜ドラマ『恋はDeepに』に出演する渡邊圭祐、4月9日に主演映画『BLUE/ブルー』が公開となる松山ケンイチ、そして昨年惜しくもこの世をさった三浦春馬氏など、錚々たる顔ぶれが集結した。

 弓道、剣道、ボクシング、空手、フェンシング、アメフト、野球……スポーツ強豪校の高校生たちの日常が、一本の雷が校庭に落ちたことにより一変する。学校の外の見慣れた風景は、見渡す限りの野原となり、校内には刀を持った野武士が襲来。なんと彼らは、学校まるごと戦国時代、かの有名な「桶狭間の戦い」の直前までタイムスリップしてしまっていた。高校生アスリートたちは、戦国時代を生き抜き元の世界へ戻るため、各々の部活で得た力を駆使しながら、戦国武将との戦いに挑んでいく。

 あらすじだけを読むとなかなかぶっ飛んだ設定だが、今回の映画では真正面から実写化に挑み、その出来も見応え十分な内容になっている。一番の見どころはなんと言ってもアクション。『亜人』や『曇天に笑う』などこれまでも人気漫画の実写映画を手がけてきた本広克行監督だけあって、高校生アスリートと戦国武将との戦いはさすがの迫力だ。メインキャストから端役のキャストまで、それぞれにちゃんとした見せ場があるのもいい。部活と戦国というミスマッチ感も新鮮で、そこに青春映画やSF的な要素も加わってくる。あまり観たことのないタイプの作品なので、老若男女、幅広い層が楽しめるのではないだろうか。このご時世、ハリウッド大作のアクション映画がなかなかスクリーンでかからないだけに、普段は日本のアクション映画を観ない人にも観てほしい作品だ。

 また、原作漫画にはなかなか残酷な描写があり、そこが見どころのひとつでもあるが、映画ではさすがに残酷さは控えめになっている。本広監督も公開決定時のコメントで「『グロさ』や『残酷さ』が感情移入の理由になる原作を、映像でどう描けば多くの人に観てもらえるのか。ただ高校生アスリートと戦国武将が戦う話ではなく、やらなきゃやられる、究極の環境の中だからこそ生まれる人間ドラマを描こうと思っています」と語っていたが、グロさや残酷さは抑えつつもしっかりと描き、より人間ドラマにフォーカスしたことで、原作とはまた違った余韻を与えてくれる。

 なお、リアルサウンド映画部では、弓道部の西野蒼と瀬野遥、剣道部の松本考太という幼なじみの3人を演じた、新田真剣佑、山崎紘菜、鈴木伸之のインタビュー記事を近日公開予定なので、そちらもぜひチェックしていただきたい。

■公開情報
『ブレイブ -群青戦記-』
全国公開中
出演:新田真剣佑、山崎紘菜、鈴木伸之、渡邊圭祐、濱田龍臣、鈴木仁、飯島寛騎、福山翔大、水谷果穂、宮下かな子、市川知宏、高橋光臣、三浦春馬、松山ケンイチ
監督:本広克行
脚本:山浦雅大、山本透
音楽:菅野祐悟
原作:笠原真樹『群青戦記 グンジョーセンキ』(集英社ヤングジャンプ コミックス刊)
配給:東宝
(c)2021「ブレイブ -群青戦記-」製作委員会 (c)笠原真樹/集英社
公式サイト:brave-gunjosenki.jp 
公式Twitter:@brave_gunjo