後ろ歩きをする謎の男の正体とは…内田英治も絶賛「コントラ」本予告が解禁
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「コントラ KONTORA」
3月20日に封切られる「コントラ KONTORA」の本予告がYouTubeで解禁された。
本作は祖父が遺した第2次世界大戦時の絵日記をたどって、宝の探索を始める高校生ソラを主人公にした作品。日記に記された「鉄腕を埋める」という言葉を頼りに、彼女は山の中へ。同じ頃、無言で後ろ歩みをするホームレスの男が彼女の住む街へと迷い込む。ソラ、謎の男、そしてソラとの関係が冷え切った父親という3人の不思議な関わりを描く。
監督を務めたのは、「東京不穏詩」で長編監督デビューを果たし、日本を拠点に活動しているインド出身のアンシュル・チョウハン。戦争の記憶、地方の鬱屈、経済格差といった現代日本の実像をモノクロで描き出した。「タイトル、拒絶」の円井わんがソラを演じたほか、後ろ向きに歩く男に間瀬英正、ソラの父に山田太一が扮している。セイラ(小島聖良)、清水拓蔵もキャストに名を連ねた。
予告には「ミッドナイトスワン」で知られる映画監督・内田英治の「戦中と現在、ふたつの時代の邂逅を描く傑作。」という絶賛コメントも。山で地面を掘るソラ、娘を必死に探す父親、歌う謎の男、宝を探す男たちの姿などが切り取られていく。
3月11日に東京・日本外国特派員協会で行われた会見で、後ろ歩きをする男の着想を問われたチョウハン。きっかけは、インドのデリーに住んでいるという実際に後ろ向きで歩く男の映像をYouTubeで観たことだった。チョウハンは「もちろん、なんで後ろ向きに歩くのか?と疑問が湧きました。彼は何かの不幸でそのようになってしまった。印象的だったのは、いつもノートを携えていて車のナンバーをメモしていたこと。当初は別の作品に盛り込むつもりでしたが映画自体が実現できず、この映画で使ってみようと思ったのです」と明かしている。
「コントラ」は東京・K's cinemaほか全国で順次ロードショー。なお3月26日23時59分まで、劇場公開の支援を募るクラウドファンディングがMotionGalleryで行われている。
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