清水和音の「ピアノ主義」 最終回は名曲ぞろいの重量級!
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Photo:Mana Miki
文字通り日本を代表するピアニスト清水和音が、2014年にスタートさせたコンサートシリーズ「ピアノ主義」が、いよいよこの10月公演で最終回を迎える。クラシック史上に残るピアノの名曲・難曲をセレクトしてきた5年10回のコンサートは、まさにピアノの魅力と奥深さを知らしめる絶好の機会を与えてくれた。そして最終回に予定されるプログラムもまさに重量級。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第14番「月光」にショパンとリストそれぞれのロ短調ソナタは、清水和音の圧倒的なピアニズムを体験するのにピッタリの選曲だ。
清水 和音 Kazune Shimizu
完璧なまでの高い技巧と美しい弱音、豊かな音楽性を兼ね備えたピアニスト。
ジュネーブ音楽院にて、ルイ・ヒルトブラン氏に師事。1981年、弱冠20歳で、パリのロン=ティボー国際コンクール・ピアノ部門優勝、あわせてリサイタル賞を受賞した。1982年、デビュー・リサイタルを開き、高い評価を得た。1983年、第9回日本ショパン協会賞を受賞。同年「プラハの春音楽祭」にて、プラハ室内管と共演。この成功により1984年、ブラティスラヴァ音楽祭のオープニングでスロヴァキア・フィルのソリストとして招待された。また同年、ミュンヘンのヘラクレス・ザールでデビュー・リサイタルを行った。ロジェストヴェンスキー指揮ロンドン交響楽団、ジャナンドレア・ノセダ指揮キーロフ歌劇場フィルハーモニー管弦楽団、ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団、アシュケナージ指揮シドニー交響楽団などと共演を重ね、国内外で広く活躍。室内楽の分野でも活躍し、共演者から厚い信頼を得ている。
1995年秋から2年にわたって行われた、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲演奏会は、その完成度を新聞紙上で高く評価され、ライヴ録音がリリースされている。
これまでにソニーミュージックやオクタヴィア・レコードなどから多数のCDをリリースしており、各誌で絶賛されている。
2011年には、デビュー30周年を記念して、ラフマニノフのピアノ協奏曲第1番~第4番とパガニーニの主題による狂詩曲の全5曲を一度に演奏するという快挙を成し遂げた。デビュー35周年を迎えた2016年5月には、バッティストーニの指揮で、ブラームスのピアノ協奏曲第1番及び第2番を熱演。同年4月からは、2ヶ月毎・年6回の室内楽シリーズ「芸劇ブランチ・コンサート」を開始するなど精力的な活動を続けている。2018年までの5年間・年2回のリサイタル・シリーズ「ピアノ主義」では幅広いレパートリーで聴衆を魅了している。
—公演概要—
清水和音 ピアノ主義 第10回公演 2018年 秋 《最終公演》
2018年10月20日(土) 14時開演(13時半開場)
会場:浜離宮朝日ホール
【プログラム】
ベートーヴェン:幻想風ソナタ「月光」嬰ハ短調op.27-2
ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
チケット料金(全席指定・税込)
1回券= 5,800円
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