第93回アカデミー賞ノミネーション、「Mank/マンク」が最多10部門の候補に
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「Mank/マンク」 (c)NETFLIX
第93回アカデミー賞のノミネーションが、アメリカ現地時間3月15日に発表された。
作品賞、主演男優賞、監督賞など最多10部門でノミネートを果たしたのは、脚本家のハーマン・J・マンキーウィッツが「市民ケーン」を生み出すまでを描いた「Mank/マンク」。Netflix作品として初の作品賞受賞に期待がかかる。
次いで6部門の候補となったのは、現代のノマド(遊牧民)として季節労働の現場を渡り歩く女性を主人公とする「ノマドランド」。同作のクロエ・ジャオが監督賞を受賞すると、アジア系女性として初の快挙となる。また過去に2度主演女優賞に輝いているフランシス・マクドーマンドが、今回も同部門にノミネートされた。なお同作は第78回ゴールデングローブ賞映画部門のドラマ部門作品賞にも輝いている。
さらにアンソニー・ホプキンスが認知症の父を演じた「ファーザー」、アメリカに移住した韓国人一家を描く「ミナリ」、Amazon Original映画「サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~」、ブラックパンサー党イリノイ州支部長フレッド・ハンプトンと同党に潜入した男の物語「Judas and the Black Messiah(原題)」、Netflix映画「シカゴ7裁判」も、それぞれ6つのノミネートを果たした。
また2020年に死去したチャドウィック・ボーズマンが、「マ・レイニーのブラックボトム」で主演男優賞の候補に。ボーズマンは第78回ゴールデングローブ賞でもドラマ部門男優賞に選ばれている。
第93回アカデミー賞授賞式は、現地時間4月25日に開催。新型コロナウイルス流行の影響で、例年より2カ月ほど時期をずらして実施される。
第93回アカデミー賞ノミネーション
作品賞
「ファーザー」
「Judas and the Black Messiah」
「Mank/マンク」
「ミナリ」
「ノマドランド」
「プロミシング・ヤング・ウーマン」
「サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~」
「シカゴ7裁判」
主演男優賞
リズ・アーメッド「サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~」
チャドウィック・ボーズマン「マ・レイニーのブラックボトム」
アンソニー・ホプキンス「ファーザー」
ゲイリー・オールドマン「Mank/マンク」
スティーヴン・ユァン「ミナリ」
主演女優賞
ヴィオラ・デイヴィス「マ・レイニーのブラックボトム」
アンドラ・デイ「The United States vs. Billie Holiday(原題)」
ヴァネッサ・カービー「私というパズル」
フランシス・マクドーマンド「ノマドランド」
キャリー・マリガン「プロミシング・ヤング・ウーマン」
助演男優賞
サシャ・バロン・コーエン「シカゴ7裁判」
ダニエル・カルーヤ「Judas and the Black Messiah」
レスリー・オドム・ジュニア「あの夜、マイアミで」
ポール・レイシー「サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~」
ラキース・スタンフィールド「Judas and the Black Messiah」
助演女優賞
マリア・バカロヴァ「続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画」
グレン・クローズ「ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-」
オリヴィア・コールマン「ファーザー」
アマンダ・サイフレッド「Mank/マンク」
ユン・ヨジョン「ミナリ」
長編アニメーション賞
「2分の1の魔法」
「フェイフェイと月の冒険」
「映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!」
「ソウルフル・ワールド」
「ウルフウォーカー」
撮影賞
「Judas and the Black Messiah」
「Mank/マンク」
「この茫漠たる荒野で」
「ノマドランド」
「シカゴ7裁判」
衣装デザイン賞
「Emma.(原題)」
「マ・レイニーのブラックボトム」
「Mank/マンク」
「ムーラン」
「Pinocchio(原題)」
監督賞
トマス・ヴィンターベア「Another Round(英題)」
デヴィッド・フィンチャー「Mank/マンク」
リー・アイザック・チョン「ミナリ」
クロエ・ジャオ「ノマドランド」
エメラルド・フェネル「プロミシング・ヤング・ウーマン」
長編ドキュメンタリー賞
「Collective(英題)」
「ハンディキャップ・キャンプ: 障がい者運動の夜明け」
「老人スパイ」
「オクトパスの神秘: 海の賢者は語る」
「タイム」
短編ドキュメンタリー賞
「Colette(原題)」
「A Concerto Is a Conversation(原題)」
「不割席」
「Hunger Ward(原題)」
「ラターシャに捧ぐ ~記憶で綴る15年の生涯~」
編集賞
「ファーザー」
「ノマドランド」
「プロミシング・ヤング・ウーマン」
「サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~」
「シカゴ7裁判」
国際長編映画賞
「Another Round」(デンマーク)
「少年の君」(香港)
「Collective(英題)」(ルーマニア)
「皮膚を売った男」(チュニジア)
「Quo Vadis, Aida?(原題)」(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
メイクアップ&ヘアスタイリング賞
「Emma.」
「ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-」
「マ・レイニーのブラックボトム」
「Mank/マンク」
「Pinocchio」
作曲賞
テレンス・ブランチャード「ザ・ファイブ・ブラッズ」
トレント・レズナー、アッティカス・ロス「Mank/マンク」
エミール・モッセリ「ミナリ」
ジェームズ・ニュートン・ハワード「この茫漠たる荒野で」
トレント・レズナー、アッティカス・ロス、ジョン・バティステ「ソウルフル・ワールド」
歌曲賞
「Fight for You」(「Judas and the Black Messiah」)
「Hear My Voice」(「シカゴ7裁判」)
「Husavik」(「ユーロビジョン歌合戦 ~ファイア・サーガ物語~」)
「Io si (Seen)」(「これからの人生」)
「Speak Now」(「あの夜、マイアミで」)
※「Io si (Seen)」のiはアクサングラーヴ付きが正式表記
美術賞
「ファーザー」
「マ・レイニーのブラックボトム」
「Mank/マンク」
「この茫漠たる荒野で」
「TENET テネット」
短編アニメーション賞
「夢追いウサギ」
「Genius Loci(原題)」
「愛してるって言っておくね」
「Opera(原題)」
「Yes-People」
短編実写映画賞
「Feeling Through(原題)」
「The Letter Room(原題)」
「プレゼント」
「隔たる世界の2人」
「白い自転車」
音響賞
「グレイハウンド」
「Mank/マンク」
「この茫漠たる荒野で」
「ソウルフル・ワールド」
「サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~」
視覚効果賞
「ラブ&モンスターズ」
「ミッドナイト・スカイ」
「ムーラン」
「ゴリラのアイヴァン」
「TENET テネット」
脚色賞
サシャ・バロン・コーエン、アンソニー・ハインズ、ダン・スウィマー、ピーター・ベイナム、エリカ・リヴィノジャ、ダン・メイザー、ジーナ・フリードマン、リー・カーン、 ニーナ・ペドラド「続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画」
クリストファー・ハンプトン、フロリアン・ゼレール「ファーザー」
クロエ・ジャオ「ノマドランド」
ケンプ・パワーズ「あの夜、マイアミで」
ラミン・バーラニ「ザ・ホワイトタイガー」
脚本賞
ウィル・ベルソン、シャカ・キング、ケニー・ルーカス、キース・ルーカス「Judas and the Black Messiah」
リー・アイザック・チョン「ミナリ」
エメラルド・フェネル「プロミシング・ヤング・ウーマン」
ダリウス・マーダー、エイブラハム・マーダー、デレク・シアンフランス「サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~」
アーロン・ソーキン「シカゴ7裁判」