ORβIT、磨かれていく高いセルフプロデュース力 『Enchant』でも見せる異なる一面
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ORβITの1stミニアルバム『Enchant』のリリース日が刻々と近づいてきている。3月5日には、4月13日に本格創刊される雑誌『GIANNA』の表紙B面にORβITが登場するという告知もされ、徐々に盛り上がってきている印象だ。また、3月16日にはメンバー全員分のアルバムコンセプトフォトが公開。ORβITのまた違う一面が見えたのではないだろうか。
https://twitter.com/official7orbit/status/1371755679447314433
まず、デビューアルバム『00(オーツー)』と比べてイメージがガラリと変わっている。リード曲「UNIVERSE」のMVを見ると、タイトル通り宇宙の壮大さをどこか感じる神秘さとクールさ、そして燃える星と彼らの情熱を模した熱さを感じることができる。一方『Enchant』のコンセプトフォトではふんわりとした儚げなビジュアルで、柔らかさと穏やかな美しさが味わえる。『00』よりもカジュアルな印象だが、グッズ「HAPPY βOX」のテーマだった「80’s American」のようなポップさや、インスタライブなどで見せるファニーな表情とも違い、圧倒的な美を見せつけている印象だ。メンバーの周りに沿えられている色とりどりの花の存在感が霞んでしまう、と言っても過言ではないほどである。
さらに、メンバー一人ひとりに注目すると「こんなビジュアルも見せられるのか」と驚くようなギャップがある。例えば、これまでダークな髪色が多かったTOMOは今回明るめのオレンジカラーにチェンジし、一気に雰囲気が柔らかくなった。一方YOONDONGはビビッドなブルーに髪を染めていた。こういったブルーの場合、浮いて見えがちだが絶妙にマッチしており、アニメの世界から飛び出してきたと見紛うほど。YOUNGHOONは明るめのブラウンだったことはあったが、今回はくすみのない金髪へ変身。カラーコンタクトの色も相まって気高い貴公子感が出ている。
自由自在にイメージを変えられることを見せつけたORβIT。それは、彼らの高いセルフプロデュース力があってこそなのではないだろうか。公式YouTubeチャンネルにアップされているBehind the Scenesの動画を見ると、どの動画でもメンバーたちが積極的に見せ方に対して意見を出していることがわかる。グループ全体をいつも俯瞰して見ているHEECHOや、アートディレクションを担当しているSHUNYAはもちろんだが、例えば「『UNIVERSE』M/V Behind the Scenes」では韓国で先に撮影を経験してきたJUNEが、TOMOへ「カメラ来てるなと思ったら見ればいい」とアドバイスをしたり、「『UNIVERSE』Dance Performance Video Behind the Scenes」では、全員でカメラチェックをしている際に最年少のYUGOが、YOUNGHOONへ「ここだけ1個くらい早い」とより良くなるための意見出しをしていたり。細かな部分にまで自分たちの意見とアイデアを張り巡らせているのである。
また2021年2月22日のインスタライブでは、YOUNGHOONがEαRTH(ORβITのファンネーム)とともにグッズデザインをしてみせたことも。YOUNGHOONから出てくるアイデアは終始天才的で、どうしてこんなデザインが思いつくのかと感心した覚えがある。とりわけ、「みなさん月が好きですよね?」と言ってデザインしたピアス。まさかの漢字の「月」をモチーフにしていて、奇才っぷりを発揮していた。それを見ていたSHUNYAも否定することなく、きちんと受け止めていたのが印象的だ。メンバー一人ひとりのセンスと、それを受け入れる力、両方備わっているからこそ、彼らのセルフプロデュース力は磨かれていくのではないだろうか。
現在、コンセプトフォトのみが公開されている『Enchant』。リリースカウントダウンスケジュールによると、TrailerやTeaser、MVなどが今後次々と公開されていくようだ。その全貌が明らかになった時、どんな世界像が見えてくるのか。逃さずチェックしていきたい。