一番ヘンなのは…?草刈民代・ノゾエ征爾らが立ち上げる「物理学者たち」開幕
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ワタナベエンターテインメント Diverse Theater「物理学者たち」より。(撮影:遠山高広)
ワタナベエンターテインメント Diverse Theater「物理学者たち」が、昨日9月19日に東京・本多劇場で開幕した。
ワタナベエンターテインメント Diverse Theaterは、ワタナベエンターテインメントがさまざまなクリエイターやプロデューサーとコラボレートし、演劇の可能性を拡げる新プロジェクト。その第1弾となる「物理学者たち」は、スイスの劇作家フリードリヒ・デュレンマットが1961年に執筆した作品で、自らをアインシュタインだと信じている精神病棟の患者を中心に、核や科学技術を巡る人間の倫理、欲望が描かれる。上演台本・演出を手がけるのはノゾエ征爾。出演には、草刈民代、温水洋一、入江雅人、中山祐一朗、坪倉由幸(我が家)、吉本菜穂子、瀬戸さおり、川上友里、竹口龍茶、花戸祐介、鈴木真之介、そしてノゾエが名を連ねた。また、ワタナベエンターテインメントの渡辺ミキ、オフィスコットーネの綿貫凜がプロデューサーにクレジットされている。
サナトリウムを経営する院長マティルデ・フォン・ツァーント役の草刈は「この作品は喜劇と作者自身が定義をしています。登場人物はヘンな人ばかり。しかし、一番ヘンなのは……? 強烈な批判が込められているこの作品を、ノゾエ征爾さんは彼の世界観でエンタテイメント作品にしました。ぜひぜひ多くの方に観ていただきたいです!」とコメントした。公演は9月26日まで。
草刈民代コメント
私達は行き過ぎた資本主義によって生じる弊害に振り回されています。そして、このコロナ禍によって、自分たちが本来どのようにあるべきかを考えざるを得ない局面を迎えています。作者のフリードリッヒ・デュレンマットはすでに60年前にそのことについて熟考していた人だということがよくわかってきました。
この作品は喜劇と作者自身が定義をしています。登場人物はヘンな人ばかり。しかし、一番ヘンなのは……?
強烈な批判が込められているこの作品を、ノゾエ征爾さんは彼の世界観でエンタテイメント作品にしました。ぜひぜひ多くの方に観ていただきたいです!
ワタナベエンターテインメント Diverse Theater「物理学者たち」
2021年9月19日(日)~26日(日)
東京都 本多劇場
作:フリードリヒ・デュレンマット
翻訳:山本佳樹
上演台本・演出:ノゾエ征爾
プロデューサー:渡辺ミキ、綿貫凜
出演:草刈民代、温水洋一、入江雅人、中山祐一朗、坪倉由幸(我が家)、吉本菜穂子、瀬戸さおり、川上友里、竹口龍茶、花戸祐介、鈴木真之介、ノゾエ征爾