こまつ座創立40周年公演、栗山民也演出「きらめく星座」で幕開け
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こまつ座 40周年 第1弾作品 こまつ座 第146回公演「きらめく星座」チラシ表
こまつ座「きらめく星座」が、4月8日から23日まで東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで上演される。
「きらめく星座」は、1985年に井上ひさし自身の演出で初演された音楽劇。今回は、こまつ座創立40周年記念公演の第1弾作品として上演され、栗山民也が演出を手がける。出演者には、松岡依都美、久保酎吉、村井良大、粟野史浩、瀬戸さおり、後藤浩明、高倉直人、小比類巻諒介、木村靖司、大鷹明良が名を連ねた。
物語の舞台は昭和15年の東京・浅草。小さなレコード店・オデオン堂に、4人の家族と2人の間借り人が仲良く暮らしていた。しかし、この平和なオデオン堂に大事件が起こって……。
上演に際し、栗山は「誰にでも大切なものがあって、それが一つの音楽だったり映画だったり思い出だったり、いつも自分のすぐそばに置いておきたいものが必ずあります。わたしは欲張りのせいかその大切なものがとっても多く、この『きらめく星座』もその一つ。公演の千秋楽を終えた後、またすぐに会いたくなるのです。またこの作品の中には、井上ひさしさんの大事にしていたものがぎっしり詰まっていて、それは星やジャズや家族や、一人ひとりの心や命なのです。これからの稽古場で、その言葉や登場人物たちの息や鼓動が蘇り、その生きた声が今のわたしたちに届けられることを祈ります」と思いを語った。
栗山民也コメント
誰にでも大切なものがあって、それが一つの音楽だったり映画だったり思い出だったり、いつも自分のすぐそばに置いておきたいものが必ずあります。
わたしは欲張りのせいかその大切なものがとっても多く、この「きらめく星座」もその一つ。公演の千秋楽を終えた後、またすぐに会いたくなるのです。
またこの作品の中には、井上ひさしさんの大事にしていたものがぎっしり詰まっていて、それは星やジャズや家族や、一人ひとりの心や命なのです。これからの稽古場で、その言葉や登場人物たちの息や鼓動が蘇り、その生きた声が今のわたしたちに届けられることを祈ります。
「愛の光に あかく燃えて 明日も青空 うれしや青空」これは、劇中のとても幸せな時の、歌の一部です。
松岡依都美コメント
私が参加させていただいたのが2020年の3月。ちょうど“コロナ”が流行しはじめたころ、その実態も明らかにならないまま次々とたくさんの舞台が上演中止となっていきました。「きらめく星座」も東京公演は初日から5日間の中止を余儀なくされましたが、奇跡的に後半の5日間は上演出来ることとなりました。この作品のラストシーン、太平洋戦争へと突入していく皆んなの姿が、この頃の“コロナ”に対する不安や恐れに立ち向かおうとする自分の強い思いと重なった事を覚えています。あれから3年。世の中は相変わらず不安定ではありますが、またあの明るくて愛おしい登場人物達に出会えると思うと、とても嬉しく楽しみであるのと同時に、身の引き締まる思いでもあります。素晴らしい“奇蹟の物語”を誠心誠意、愛を込めて、皆さまにお届け出来るよう頑張ります。ぜひ、観にいらして下さい!
村井良大コメント
「きらめく星座 」を以前に観劇した時に「温かくて厳しくて、おかしくて怖くて、そして面白い」と圧倒され、心に残る作品として今でも出演者の皆様の表情が瞼の裏に焼きついています。今度は、それを舞台上で体感できると思うと楽しみで仕方ありません。是非ご期待ください。
瀬戸さおりコメント
また浅草のオデオン堂で皆さんと一緒に過ごせる日が来るなんて、本当に嬉しいです。
私が初めてこの作品に参加した2020年は、コロナ禍の影響で中止になった公演もあったり、初めてリモートで稽古したり、得体の知れないウイルスに怯えとても不安でした。
でもそんな苦しい中でも前を向くことができたのは、この作品に生きる希望や力をもらえたからだと思います。
素晴らしいキャストの皆さんと一緒に、キラキラ輝く奇跡のような瞬間を、たくさん見つけていけたらと思っています。
大鷹明良コメント
何億、何兆もの奇跡を積み重ねて命が生まれ、人間が生まれた。そして、その人間の中にあなたがいる。と広告文案家、竹田慶介は語る。一方、過去の過ちを検証する事もなく過ちを積み重ね、数々の偶発と失策が重なって戦はおきる。戦は人間の命を奪う。
今、きな臭い。高性能な武器をたくさん持てば戦を防げると。本当にそうなんだろうか。戦が前提になってはいないだろうか。この国は海路、空路が絶たれれば大変な事になる。
戦どころではなくなるよ。
「きらめく星座」を観て大切なものはなんなのか、もう少し考えようよ。主権者も為政者も。
こまつ座 40周年 第1弾作品 こまつ座 第146回公演「きらめく星座」
2023年4月8日(土)~23日(日)
東京都 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
2023年6月3日(土)
山形県 川西町フレンドリープラザ
2023年6月9日(金)
群馬県 高崎芸術劇場 スタジオシアター
2023年6月18日(日)
大分県 J:COM ホルトホール大分 大ホール
ほか
作:井上ひさし
演出:栗山民也
出演:松岡依都美、久保酎吉、村井良大、粟野史浩、瀬戸さおり、後藤浩明、高倉直人、小比類巻諒介、木村靖司、大鷹明良
※高倉直人の「高」ははしご高が正式表記。