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勝地涼がPARCO劇場で初座長!森新太郎とのタッグで泉鏡花「夜叉ヶ池」に挑む

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勝地涼

PARCO劇場開場50周年記念シリーズ「夜叉ヶ池」が、5月に東京・PARCO劇場で上演される。

勝地涼を主演に迎えた本作は、1913年に泉鏡花が発表した戯曲「夜叉ヶ池」を、森新太郎の演出、森山開次の振付により新たに立ち上げるもの。「夜叉ヶ池」では、人間同士と竜神同士の2つの恋物語を軸に、人間界と異界が交差する幻想的な物語が展開する。勝地は、各地に伝わる不思議な物語の収集に出たまま、三国嶽のふもとに住み着いた学者・萩原晃を演じる。

上演決定に際し、本作でPARCO劇場初座長に挑む勝地は「PARCO劇場に主役で立たせていただけるということが嬉しくて、今はワクワクの方が勝っています。演出の森新太郎さんについては、いつかご一緒したいと思っていたので、こんな夢のようなことがあるんだな、と感じています。座長をやっている勝地涼、珍しいので(笑)ぜひ劇場に足を運んでください!!」とコメント。

森は「神々の力による世界の“崩壊”、そして“再生”、この二つがない交ぜになった圧巻の光景を鏡花は描いてみせました。そのスケールはギリシャ悲劇にも匹敵すると思います。視覚的に立ち上げることは容易でないと分かりつつ、それでも私は長い間その機会を待ち続けました。そうしてとうとう勝地涼という紫電清霜の主演俳優を得て、夢が叶ったわけです。鏡花の言葉に宿る詩情と激情の中へ、彼と共に踏み入っていきたいと思います」と述べた。森と勝地のコメント全文は以下の通り。

森新太郎コメント

鏡花の作品を読むたびに、強い酩酊感に襲われます。あるいは、ただショックを受けているだけなのかもしれません。虚と実、美と醜、生と死……相反する二つのものが、渾然一体となって押し寄せてくるからです。戯曲「夜叉ヶ池」も例外ではありません。神々の力による世界の“崩壊”、そして“再生”、この二つがない交ぜになった圧巻の光景を鏡花は描いてみせました。そのスケールはギリシャ悲劇にも匹敵すると思います。視覚的に立ち上げることは容易でないと分かりつつ、それでも私は長い間その機会を待ち続けました。そうしてとうとう勝地涼という紫電清霜の主演俳優を得て、夢が叶ったわけです。鏡花の言葉に宿る詩情と激情の中へ、彼と共に踏み入っていきたいと思います。PARCO劇場にて、皆様を酩酊状態に誘えたら良いのですが。

勝地涼コメント

言葉が現代的ではないので読むのに苦労しました。まだまだ読み込まないといけないなと不安なところもありますが、PARCO劇場に主役で立たせていただけるということが嬉しくて、今はワクワクの方が勝っています。

演出の森新太郎さんについては、いつかご一緒したいと思っていたので、こんな夢のようなことがあるんだな、と感じています。出演したことがある方からはみっちり稽古すると聞いていて、僕的には何回も何回もトライできることは有難いので、厳しさを含め、存分に森さんの演出を浴びたいと思っています。

PARCO劇場は、お客様との一体感を感じる劇場で、観に行く側としても作品に没入できる感覚になれるので、「夜叉ヶ池」の空気感もお客様と共有できるんじゃないかと思っています。

泉鏡花と聞くと、読んだことがない方は難しいのかな、と構えてしまうかもしれないですが、話はとても分かりやすいですし、現代の方達にも伝わるメッセージ性があると思いますので、ぜひ観に来ていただきたいです。座長をやっている勝地涼、珍しいので(笑)ぜひ劇場に足を運んでください!! よろしくお願いします。

PARCO劇場開場50周年記念シリーズ「夜叉ヶ池」

東京都 PARCO劇場
5月

作:泉鏡花
演出:森新太郎
振付:森山開次
出演:勝地涼 ほか

※初出時より、見出しを変更しました。