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「いだてん」中村勘九郎&阿部サダヲが「西郷どん」鈴木亮平からタスキ受け取る

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「大河ドラマ主演 バトンタッチセレモニー」より。左から阿部サダヲ、中村勘九郎、鈴木亮平。

NHK大河ドラマ第57作「西郷どん」主演の鈴木亮平、第58作「いだてん ~東京オリムピック噺(ばなし)~」に出演する中村勘九郎と阿部サダヲが、本日12月5日に東京・NHK放送センターで開催された「大河ドラマ主演 バトンタッチセレモニー」に参加した。

本イベントは「西郷どん」で西郷隆盛役を務める鈴木から、「いだてん」にて、日本で初めてオリンピックに参加した男・金栗四三役を演じる勘九郎と日本にオリンピックを招致した男・田畑政治役の阿部にバトンを引き継ぐセレモニー。鈴木は「いだてん」仕様になったNHKのスタジオを見渡し、「『俺たちのスタジオが!』と、ちょっと寂しい気持ちになりました(笑)。同時に、これが明治45年のセットだとお聞きして。西郷さんは明治10年に亡くなられたのですが、一生懸命築いた時代の先で、新しい世代の人たちが日本を象徴するようなオリンピックに向かっていくんだなと思うと感慨深いです」と心境を口にする。

金栗四三が箱根駅伝の創設に関わった人物であることにちなみ、イベントでは鈴木から勘九郎と阿部にタスキが受け渡された。勘九郎は「先週も先々週も切なくて……」と「西郷どん」を観た感想を伝えつつ、「体も心も大きな愛あふれる西郷さんからタスキをいただき、気が引き締まる思いです」と感慨深げな様子。阿部も「ちょうど(『西郷どん』が)明治で終わり、僕らは明治から始まるので、ここからバトンをつないでいきたいです」と決意を述べた。

本セレモニーで恒例となっている作品ゆかりの品の交換では、鈴木が鹿児島の名産・さつま揚げを、「いだてん」組はストックホルムオリンピックにちなんで勘九郎が特製マラソン足袋、阿部がスウェーデンの菓子を互いに贈る。さつま揚げをもらった感想について勘九郎は「(さつま揚げが)良質なタンパク質ということで、マラソンを走るにはもってこいなので、美味しくいただきます」と述べ、阿部も水泳指導者であった田畑政治になぞらえて「水泳にも役立ちそうですね……いただきます!」とコメントし、会場を笑いで包んだ。

また勘九郎が「撮影中、何が大変でしたか?」と質問すると、鈴木は「世間から隔絶されてタイムスリップしたような状態になる。ワールドカップも観られなかったので、世間から置いていかれる寂しさはあるかもしれないです」と回答。これに対し勘九郎は「ワールドカップのときは、すでに撮影が始まってましたけどガンガン観てました! すいません、反省します(笑)」と明かし会場の笑いを誘った。

長い撮影期間について阿部が「つらい時期もありましたか?」と尋ねると、鈴木は「前半はみんなエネルギーがあるけど、後半になるにつれて息切れすることもあった」と返答。「そういうときは、母校の大学に行って自分がお芝居を始めた頃の初心に返ってみました。そこでセリフを覚えて……恥ずかしいですけどね」とエピソードを話すと、阿部は「へー!」と感心した表情に。勘九郎から「絶対やらないですよね?」とツッコまれた阿部は「大人計画っていう劇団の事務所が家の近所なので、そこに行けばいいですね」と切り返した。

最後に鈴木は「西郷どん」について「次回含め、あと2回(の放送)です。温かく明るい最終回になると思っています」とアピール。勘九郎は「いだてん」について「宮藤(官九郎)さんの脚本が本当に面白い。1話の中で時代や場所が行ったり来たりして、面白さが凝縮されている。笑って観られる作品です」と語り、阿部は「『いだてん』に出てくる人物は、ほとんど知られていない人たち。こういう人もいたんだなと注目していただけたら」と言葉に力を込めた。

「西郷どん」は12月16日に最終回を迎え、「いだてん ~東京オリムピック噺~」は1月6日より放送が開始される。