# 2i2初のバンド編成で新曲披露、満員のステラボールで誓ったリベンジ
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#2i2のワンマンライブ「死兆星ワンマン」が2月12日に東京・ステラボールで開催された。
前日11日には同会場でゲストにNightOwl、femme fatale、我儘ラキア、そして事務所の先輩である#ババババンビを招いたライブイベント「死兆星フェス」を開催した#2i2。多彩な個性のグループとの競演で勢いを増した彼女たちは記念すべき“#2i2の日”に、初のバンド編成も交えて全16曲をパワフルに披露した。
ステージ前方に降りた紗幕にオープニング映像が映し出される中、十味、森嶋あんり、奥ゆい、天羽希純のシルエットが浮かぶ。4人は紗幕に映像が流れるクールな演出を用いて「FATE」でライブをスタートさせ、続けて「善人悪人」「SUPER FIRE」で力強い歌声を響かせた。紗幕が上がり、ペプラムが特徴的な黒いワンピース風の新衣装を身にまとったメンバーの姿があらわになると、オーディエンスは手に持ったペンライトを大きく振って彼女たちとの対面を喜ぶ。客席に笑顔を向けた4人は、ステージ前方に置かれたお立ち台を使用して昨年末に発表したジャイブ調の新曲「USO」を歌唱。さらに「独り占め」で客席を巻き込んで拳を天に突き上げ、会場の空気をひとつにまとめると、その勢いのまま「Live and let live」を高らかに歌い上げた。
自己紹介を終えたメンバーは、オーディエンスに新衣装をアピール。天羽は新衣装が#2i2の2つ目の衣装の生地を使って制作されたことを明かし、「過去の自分たちも背負ってここに立っていると思うと……」と語り出す。感極まり言葉を詰まらせた天羽の思いを汲み取った森嶋が「すごい! 感動的だね!」とはつらつとした声を上げると、3人は笑顔で頷いた。そして奥の「新衣装を見せつけよう!」という提案から、お立ち台の上に立った#2i2。写真撮影が可能なカメラ席が設けられていることにも触れ、衣装がよく見えるように、かわいい写真が撮れるようにとポーズを取り、新衣装を身に付けた自分たちの姿を見せた。観客の反応が思ったよりも薄いことに「(かわいさが)足りないのかな?」と首を傾げた十味は「とっておきのアレを出すしかないですね!」と意気込む。4人がイラストレーターのくまみねによるキャラクター・仕事猫の「ヨシ!」と指差し確認をするポーズを決めると、オーディエンスは笑いながらも歓声を上げた。
新衣装のアピールタイムを終え、十味は「とってもかわいい私たちを見てもらえたと思うんですけど、ここからはいつも以上に大暴走していっちゃいたいと思います!」と宣言。「このあと一気に駆け抜けていきます! 一緒に楽しんでいきましょう!」と呼びかけたメンバーの後ろから突然ドラムロールが鳴り響き、同時にステージ後方の黒幕が開いた。#2i2はさっそうと姿を現したバンドメンバーを従えて「SCAR」を激しくパフォーマンス。「せめて月のように」では笑顔でピースサインを掲げ、「Shutter speed」では思いのこもった歌声を届けた。さらに4人は、命について歌ったロックな新曲「醜形の心臓」をバンド編成で初披露。続けて「BURNBURNBURN」をアグレッシブにパフォーマンスし、最後はお立ち台からジャンプしてバンドセットのパートを締めくくった。
バンドメンバーを1人ずつ紹介して見送った4人は、新曲の初披露や初のバンド編成でのパフォーマンスの感想を思い思いに語る。奥は「醜形の心臓」で初めて落ちサビパートを担当したこと、歌割りを振られたときの思い出をキラキラした表情で話し、「これからも4人で大切に歌っていくので、皆さんたくさん聴いてくれたらうれしいです!」と頭を下げた。バンド編成での楽曲披露が楽しかったのか、4人は「全曲バンド編成のライブもやりたい!」と意欲満々。また「BURNBURNBURN」がタイアップソングとなっているパチンコ新機種「P真・北斗無双 第4章」の導入がスタートし、Twitterでトレンド入りしていたのを見かけたことや、電車内で広告を発見したことを興奮気味に報告した。
にぎやかなMCを終えて、いよいよライブは終盤戦へ。森嶋は、次の楽曲を披露しようと動き出した十味、奥、天羽に向かって「あともう1曲くらい(バンド編成で)やりたくない?」と切り出す。困惑する3人を横目に、森嶋はギターを担当したYOSHIHIRO(Alternation of Generations)の名前を呼んだ。すると、その声に応えYOSHIHIROが再びステージへ。森嶋は嬉々としてYOSHIHIROと打ち合わせを開始。十味、奥、天羽が2人の打ち合わせに思い思いのアフレコを付けつつ見守っていると、YOSHIHIROの手元にアコースティックギターが届く。ようやく3人のもとに戻った森嶋が状況を説明すると、奥は思わず「え? マジ?」と声を漏らした。慌ただしい様子のステージに、観客は期待に満ちた眼差しを送る。森嶋にスポットライトが当たり、アコースティックバージョンで「SAYONARA」の冒頭が歌われると、フロアから大きな拍手が巻き起こった。YOSHIHIROはギターを置いて袖へと捌けてゆき、彼の演奏で気持ちを高めた#2i2は余韻たっぷりにこの曲を歌い上げた。清々しい表情を浮かべた4人は最後に「ポチ」をダイナミックに歌うと、深く頭を下げてから客席に手を振りステージをあとにした。
鳴り止まない“#2i2”コールに応え、Tシャツに着替えた#2i2は再度ステージへ。「このままでいいんだよ」の出だしをアカペラで披露した彼女たちは、再びバンドの演奏を背に、丁寧にこの曲を歌い上げた。バンドメンバーを見送った4人は、4月より行われる春ツアー「#2i2 presents 春1番大暴走ツアー」の開催地を発表。森嶋や十味の地元凱旋公演を経て、7月31日に東京・LIQUIDROOMでファイナル公演を行うことをアナウンスした。天羽は昨年12月にLIQUIDROOMで行った全国ツアー「北斗七星~見えるのか死兆星~」のファイナル公演でチケットをソールドアウトできなかった悔しさを話し、「応援してくださる皆さんと一緒に、今回は絶対に満員の景色を見たいと思ってます!」とリベンジへの熱い思いを語った。さらに4人は「今日1番伝えたかった」と、本公演のチケットがソールドアウトしたことへの感謝と喜びを声を大にして叫ぶと、事前に書いてきたという手紙を涙ながらに読み上げ、思いの丈を明かした。お互いへの感謝も告げた4人は顔を見合わせて笑い合ったあと、「Don't be ぞんびー」を披露。銀テープが噴出される華やかな演出の中、「MONSTER LIVE!!!」をステラボールに集まったファンと一緒に踊り、笑顔でライブを締めくくった。
最後に記念写真を撮影した4人は、ステージの中央に集まり、仲よく手をつないでマイクを通さずに「ありがとうございました!」と挨拶。頭を深く下げ、「死兆星ワンマン」の幕を下ろした。
#2i2「死兆星ワンマン」2023年2月12日 ステラボール セットリスト
01. FATE
02. 善人悪人
03. SUPER FIRE
04. USO
05. 独り占め
06. Live and let live
07. SCAR
08. せめて月のように
09. Shutter speed
10. 醜形の心臓
11. BURNBURNBURN
12. SAYONARA
13. ポチ
<アンコール>
14. このままでいいんだよ
15. Don't be ぞんびー
16. MONSTER LIVE!!!
#2i2 presents 春1番大暴走ツアー
2023年4月16日(日)沖縄県 Output
2023年4月23日(日)群馬県 前橋DYVER
2023年5月12日(金)大阪府 FANJ twice
2023年5月27日(土)長野県 NAGANO CLUB JUNK BOX
2023年6月18日(日)愛知県 RAD HALL
2023年7月31日(月)東京都 LIQUIDROOM
※記事初出時、一部キャプションに誤字がありました。お詫びして訂正します。