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「レッドシューズ」監督・雑賀俊朗、朝比奈彩の“目つきや身体能力”に惚れ込む

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ナタリー

「レッドシューズ」場面写真

映画「レッドシューズ」より、監督の雑賀俊朗からコメントが到着した。

本作は、ボクシングに打ち込む女性・真名美が主人公の物語。ある事故を起こして娘と一緒にいられなくなった彼女が、試合に勝って娘を取り戻すため奮闘するさまが描かれる。

雑賀は、朝比奈彩を主演に選んだ理由を「目つきや身体能力に惚れ込んでオファーしました」と明かし、トレーナー役の市原隼人に関しては「火傷しそうなぐらいに熱い気持ちで臨んでくれました」と語る。そのほか佐々木希、森崎ウィン、観月ありさ、松下由樹についてのコメントは下記の通り。

「レッドシューズ」は、2月24日より東京・新宿ピカデリーほか全国で上映。

雑賀俊朗 コメント

朝比奈彩について

プロボクサーの役を演じるのは、体づくりやトレーニングを含め、俳優にとってはかなりハードルの高い挑戦なので、キャスティングは難航しました。そんなとき、朝比奈さんがキックボクシングをやっている動画を見つけて、その目つきや身体能力に惚れ込んでオファーしました。たとえば「百円の恋」は初心者からスタートする物語でしたが、本作は最初からプロボクサーの設定なので、相当鍛えないと形にならない。だから朝比奈さんにとっては大きな挑戦だったと思いますが、コロナで撮影が延びたこともあって約1年かけて練習に取り組み、全力を尽くしてくれました。

市原隼人について

ボクシング指導兼俳優で入っていただいた松浦慎一郎さんからの助言で、選手役だけでなくミットを受ける役(ボクシングジムのトレーナー役)も、ある程度ボクシングのセンスがある人でないと難しいと言われたんです。市原さんは「ボックス!」でボクサー役の経験があったので、火傷しそうなぐらいに熱い気持ちで臨んでくれました。劇中の練習シーンで朝比奈さんと市原さんがやっているミット打ち自体もかなりレベルの高いものになっています。

佐々木希について

台本に惚れ込んで快諾してくれました。「カノン」では三姉妹の末っ子役でしたが、私生活で母となり、お芝居も大人になった感じがしました。佐々木さんの演じる由佳と真名美が一対一で向き合うシーンは、かなりテイクを重ねたのですが、思わず額と額を合わせたり抱き締めたりというお芝居は、本番中に真名美を思って気持ちが昂った佐々木さんから自然と出てきたもの。女優として次のステップに上がったのではと思います。

森崎ウィンについて

真名美の夫は思い出の中にしか出てこないのですが、今の真名美にとって辛い現実の中で、そこだけは唯一明るいシーンにしたかったんです。森崎さんは以前ドラマでご一緒した印象もあって、彼が持っているもともとの明るさがあれば、クサくならずにそれを実現できると思いました。

松下由樹について

劇中では真名美と敵対するポジションですが、ただのヒール役では深みに欠けてしまいます。お義母さんにはお義母さんの論理があって、彼女は彼女で必死に生きている。それぞれの思惑がぶつかる中でどう生きていくのかという姿を見せたかったので、松下さんに演じてもらったことで、芯が強く凛とした存在感を出していただくことができました。

観月ありさについて

こちらとしては贅沢なオファーでしたが、縁があってお声がけさせていただきました。真名美の心の支えになる大事な役どころなので、優しさだけではなく、見守る姿や先輩として生き抜く強さがにじみ出ていて、観月さんに演じていただけてよかったです。

(c)映画レッドシューズ製作委員会