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ギャグはどこから?松原俊太郎の「草」プロジェクト第1弾は「インポッシブル・ギャグ」

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劇作家・松原俊太郎「草」プロジェクト「インポッシブル・ギャグ」ビジュアル

劇作家・松原俊太郎「草」プロジェクト「インポッシブル・ギャグ」が3月11・12日に京都・京都芸術劇場 春秋座にて上演される。

「草」プロジェクトは、劇作家の松原俊太郎を起点に立ち上られたプロジェクトで、“劇作家と出演者が協働で上演を作っていく場”を目指す。企画・作を松原が手がけ、荒木知佳、矢野昌幸、米川幸リオンが出演者に名を連ねた。

プロジェクトについて松原は「『インポッシブル・ギャグ』((c)バスター・キートン)は波の中で踊りまくる、ありそうもない愛から、生まれてくるのです。ここで3人以上の人物たちが現れます。3人以上の人物たちは、公衆の面前で、全身を駆使して『インポッシブル・ギャグ』を試みます。しかしながら、その背景には数々の困難が横たわっています。時代閉塞の現状でしょうか。頑なな物理法則でしょうか。愛は嘲笑され、文脈は共有されず、ギャグはダダ滑り、体ごとゴミ箱に入れられ、あとかたもなく燃やされる、かもしれません。それでも人物たちはなにがしか発話しようとします。さすれば、ありそうもない何かが、発生するはずです。どうかお確かめにいらしてください」とコメントしている。

松原俊太郎コメント

つまらないから叩く。気に入らないから批判する。目障りだから消す。こうした行いは、ギャグを生みません。距離をとって繰り出されるギャグは冷笑や皮肉と呼ばれ、いま人気がありません。市場が世界を席巻したいま、自分を棚上げできるような場所は地球上には存在しないとされています。つまりは波の中で踊れと。

では、いまギャグはどこから生まれるのでしょうか。愛することからです。笑わないで、愛することです。バスター・キ ートンは機械の運動を、チャールズ・チャップリンは人間の運動を、ジャック・タチは生活を愛することで輝かしいギャグに変えてきました。少なからずの時間いっしょに生きてみないと違いがわからないカップルのように、目の前にあるものと目の前にあるはずのないものがいっしょに生きてみてはじめてギャグは生まれます。

つまり、「インポッシブル・ギャグ」((c)バスター・キートン)は波の中で踊りまくる、ありそうもない愛から、生まれてくるのです。

ここで3人以上の人物たちが現れます。3人以上の人物たちは、公衆の面前で、全身を駆使して「インポッシブル・ギャグ」を試みます。しかしながら、その背景には数々の困難が横たわっています。時代閉塞の現状でしょうか。頑なな物理法則でしょうか。愛は嘲笑され、文脈は共有されず、ギャグはダダ滑り、体ごとゴミ箱に入れられ、あとかたもなく燃やされる、かもしれません。それでも人物たちはなにがしか発話しようとします。さすれば、ありそうもない何かが、発生するはずです。

どうかお確かめにいらしてください。

劇作家・松原俊太郎「草」プロジェクト「インポッシブル・ギャグ」

2023年3月11日(土)・12日(日)
京都府 京都芸術劇場 春秋座

企画・作:松原俊太郎
出演:荒木知佳、矢野昌幸、米川幸リオン

※2023年3月3日追記:本公演は中止になりました。