劇団・ヨーロッパ企画による長編映画第2弾が初夏公開、京都・貴船でタイムリープ
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結成25周年を迎える劇団・ヨーロッパ企画による新作オリジナル長編映画「リバー、流れないでよ」が初夏に劇場公開される。
本作はヨーロッパ企画と下北沢の映画館・トリウッドがタッグを組み、2020年に公開された「ドロステのはてで僕ら」に続くオリジナル長編映画の第2弾。前作同様、劇団代表の上田誠が原案・脚本、ヨーロッパ企画の映像ディレクター・山口淳太が監督を担当し、製作・配給としてトリウッドが名を連ねた。
ロケは京都の貴船神社と老舗料理旅館・ふじやの全面協力を得て敢行。内容は“繰り返す2分間のループ”から抜け出せない人々の混乱が描かれるグランドホテル形式のタイムリープ映画で、ヨーロッパ企画が長年扱ってきた「時間」をテーマにしたコメディ群像劇に仕上がった。冬の貴船の情緒や、そこで生まれる小さな恋のエピソードといった要素もちりばめられる。
ふじやで働く仲居・ミコト役でヨーロッパ企画の藤谷理子、料理人見習い・タク役で鳥越裕貴、ふじやの女将・キミ役で本上まなみ、ふじやに宿泊中の作家・オバタ役で近藤芳正、仲居のチノ役で早織が参加。そしてヨーロッパ企画メンバーが、旅館の番頭や料理人、宿泊客や猟師などの役で総出演している。
撮影はヨーロッパ企画の舞台を映画化した「サマータイムマシン・ブルース」のカメラマン・川越一成、美術は相馬直樹が担当。また、このたび解禁された貴船川をバックにミコトがこちらを見据える写真は、ドラマ「ブラッシュアップライフ」などのビジュアル撮影で知られ、ヨーロッパ企画の公演ポスター写真も手がけてきたカメラマン・濱田英明が撮影した。
さらに「リバー、流れないでよ」の完成および国内外での上映に向けたクラウドファンディングの実施も決定。MotionGalleryで本日3月7日24時にスタートする。リターンには台本やメイキング動画、エンドロールへのクレジット掲載、濱田の撮影によるキャラクター別ポストカード、角田貴志のイラスト入りステッカーなどが用意される。
上田と山口のコメントは以下に掲載した。
上田誠(原案・脚本)コメント
僕らは劇団ですが映画に目覚め、僕らにしか作れないし作ろうとも思わない映画をやっていくことに決めました。今作はその長編第2弾で、行きついた答えが「冬の貴船を舞台にした、2分を繰り返すタイムループもの」でした。じっさい僕らにも作れないんじゃないか、と思うほど撮影は困難でしたが、頼もしくも勇壮なキャストとスタッフ、そして貴船の皆さまの洒落にならないほどのご協力で、どうにか時間のループを抜け出せそうです。ここからは皆さまのご協力をぜひお願いしたいです。見たことない、未踏の面白さの映画ができつつあります。これを何とか広めたいのです。
山口淳太(監督)コメント
貴船の自然に挑んでおります! 挑んだ結果、豪雪のため4日間撮影が中止となりました。前作「ドロステのはてで僕ら」の撮影では、時間のややこしさにフリーズしましたが、今回は物理的にフリーズしてしまいました。
が、災い転じて福となすで、晩秋、真冬、そして早春の貴船を画に収めることができそうです。貴船は厳しくも優しく、ぼくらの長回しをより良い方向へ導いてくれています、きっと。今作もたくさんの方々の力が集結しています。ぜひ応援のほどよろしくお願いいたします。