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「新・陰陽師」に向け市川猿之助が晴明神社で成功祈願、絵馬の言葉は「神恩感謝」

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成功祈願を行う市川猿之助(左)。

東京・歌舞伎座で4月2日から上演される「鳳凰祭四月大歌舞伎」の昼の部「新・陰陽師 滝夜叉姫」に出演する市川猿之助が、京都・晴明神社にて成功祈願を行った。

「新・陰陽師 滝夜叉姫」は夢枕獏の小説をもとに猿之助が脚本・演出を担い、蘆屋道満役を勤める新作。晴明神社には、安倍晴明がまつられており、猿之助は京都・南座で「三月花形歌舞伎」に出演中の尾上右近、中村鷹之資と共に成功祈願を行った。また、自身と、出演者の坂東巳之助、中村壱太郎、右近、中村隼人、中村児太郎、中村福之助、鷹之資、市川染五郎が書いた絵馬を、代表して奉納した。

猿之助は「公演が成功するように座中一丸となって、良いものをこれから作り上げ、初日が開いてからも努力していこうということを晴明様にお誓い申し上げました。絵馬に書いた言葉は『神恩感謝』。4月にこうして公演をやらせていただけるということがすでにありがたいことですから、まずは感謝を申し上げて、そこからものごとが始まるということです」と言い、「今回の『新・陰陽師』は同じ夢枕獏先生の原作をもとにしていますが、前回の公演から10年経ってリニューアルという意味も込めて、古典歌舞伎の形式でお届けします。若手それぞれに見せ場を作りますので、普段彼らがいかに古典歌舞伎を学んできたかということの成果をお見せいたします。彼らにとっても色々な発見がある舞台になるのではないかと」と、作品への期待を話した。

さらに「久しぶりに三幕構成としてひとつのお芝居をじっくりと観ていただきます。ひとりでも多くの方に劇場に足を運んでいただいて、お芝居を楽しんでいただければと思っております」と観客へ呼びかけた。公演は4月2日から27日まで歌舞伎座にて。

歌舞伎座新開場十周年記念「鳳凰祭四月大歌舞伎」

2023年4月2日(日)~27日(木)
東京都 歌舞伎座

昼の部

「新・陰陽師 滝夜叉姫 蘆屋道満宙乗り相勤め申し候」

原作:夢枕獏「陰陽師 瀧夜叉姫」
監修:石川耕士
脚本・演出:市川猿之助

出演
安倍晴明:中村隼人
源博雅:市川染五郎
平将門 / 村上帝:坂東巳之助
滝夜叉姫 / 如月姫:中村壱太郎
興世王:尾上右近
桔梗の前:中村児太郎
俵藤太:中村福之助
大蛇丸:中村鷹之資
源八坊:市川青虎
琴吹の内侍:市川寿猿
式神密夜:市川笑三郎
式神密虫:市川笑也
藤原忠平:市川猿弥
藤原実頼:市川中車
三上山の山姥:市川門之助
蘆屋道満:市川猿之助

夜の部

一、「与話情浮名横櫛」

作:三世瀬川如皐

出演
与三郎:片岡仁左衛門
お富:坂東玉三郎
蝙蝠安:片岡市蔵
番頭藤八:片岡松之助
五行亭相生:市村橘太郎
海松杭の松五郎:中村吉之丞
お針女お岸:中村歌女之丞
赤間源左衛門:片岡亀蔵
鳶頭金五郎:河原崎権十郎
和泉屋多左衛門:市川左團次

二、「連獅子」

作:河竹黙阿弥

出演
狂言師右近後に親獅子の精:尾上松緑
狂言師左近後に仔獅子の精:尾上左近
僧蓮念:坂東亀蔵
僧遍念:河原崎権十郎