「かみきこうち」神木隆之介、高知県民の“素敵な豪快さ”に憧れ
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神木隆之介(提供写真 / 撮影:清永洋)
神木隆之介が連続ドラマ小説「らんまん」(NHK)の舞台・高知の各所を訪れたビジュアル紀行ガイドブック「かみきこうち」が、本日3月20日に発売。神木が映画ナタリーの取材に応じた。
本書は食、文化、伝統、産業、自然など高知の魅力を紹介するとともに、さまざまな場所で撮影された豊富な写真を収めた“神木流”ガイドブックだ。企画は、神木が2023年度前期の連続ドラマ小説「らんまん」で、“日本の植物学の父”と呼ばれる高知出身の博士・牧野富太郎をモデルにした主人公・槙野万太郎役に起用されたことからスタートした。
作品で高知を訪れるのは2度目となる神木は「約10年前に『桐島、部活やめるってよ』の撮影で行かせていただいたときは、地元の方とお会いする機会がまったくなかったんです。なので高知のことを知らないまま帰ってきてしまって……。逆に今回、新しい気持ちで高知という場所に触れることができたのはよかったです」と述べ、「高知をまったく知らない僕とともに、皆さんが旅行などで訪れる際に楽しんでいただけるようになったらいいな」と続けた。
本書内で高知を“奇跡の県”と表現した理由を尋ねると、神木は「自然が多く、海、山、川の食べ物も豊富という条件がそろっているところもありますが、一番の大きな理由はこの本でお話を伺った高知の方々が優しくて温かかったところです。いつも笑っていて豪快で、今の僕にとって憧れであり理想の方々。素敵な豪快さを言葉に表せないくらい感じたんです。それをどう表現するか考えたうえで、“奇跡の県”にたどりつきました」と明かす。
またデザイナーの梅原真、手漉き和紙作家のロギール・アウテンボーガルト、海洋生物学者の神田優ら、地域に根差して取り組みに励む人々との対談も収載している。特に印象に残っているのは梅原の話のようで、神木は「高知は県の予算が少ない。だけど『今がすごく楽しいからそれでいい』とおっしゃっていました。お金がないからこそできることが限定されてくる。発想を逆転させて工夫が生まれていくという話を聞いて、それはそうだなと思いました」と言及する。
さらに神木は「四国四県で『もしも100万両をもらったら』という動き方が昔から違うそうなんです。高知はもらった100万両と自分たちの懐から100万両を足して、200万両で宴会をする。そういう県民性だと聞きました。お金では手に入らないような素敵な時間、人との関わりをすごく大切にしている県なのかなって。梅原さんが『そういう県なんだよね』『そんなに使っちゃうなんて面白いよね』と笑いながら話しているのを見て、素敵だなあ、そういう人間になりたいなあと思いました」と高知の県民性に感銘を受けた様子だった。
最後に神木は「今回、新たな気持ちで高知を旅しました。僕の思いであったり高知に抱いている印象はこの本に凝縮されています。高知をより楽しめるようなガイドブックで、いろんな対談や旅に役立つ情報もあるのでぜひ手に取っていただけたらうれしいです」とメッセージを送った。