「連続ドラマW フィクサー」唐沢寿明の「キモい」芝居に注目？町田啓太は“玉子”目指す

「連続ドラマW フィクサー Season1」の完成披露試写会イベントが本日3月31日に東京・有楽町朝日ホールで行われ、キャストの唐沢寿明、藤木直人、町田啓太、内田有紀、小泉孝太郎、要潤、小林薫、監督の西浦正記が登壇した。

本作では、金や権力に群がる人間たちの姿と、警察や法律では解決できない事案を処理するフィクサー・設楽拳一の暗躍が3Seasonにわたって描かれる。設楽役の唐沢は、脚本家・井上由美子とドラマ「白い巨塔」などに続き4回目のタッグ。「脚本は相変わらず面白い。今までで一番いいんじゃないですか？ ……って言わないとね（笑）」と茶化しつつ、「今日ここにいない役者さんもたくさんいますけど、本当に感心しますよ」と共演者たちをたたえる。自身の役については「気持ち悪い。キモいな、こいつ！って」とばっさり。「謎が多くて気持ち悪いんですよ。観たらわかると思うんですけど。ごめんなさいね、軽口ばかりたたいて！」と言い放ち笑いを誘った。

そんな唐沢に対し、藤木は「僕がまだ役者になる前、20歳ぐらいのときに唐沢さん出演のドラマ『愛という名のもとに』を観てから、ずっと僕の心の中のリーダー。ご一緒させていただくときはご褒美だと思っています」と絶賛。「一番好きなドラマは『白い巨塔』なので井上先生の作品に出られて“ご褒美のご褒美”。さらに撮影後、唐沢さんにおいしいお寿司をご馳走になったので“ご褒美のご褒美のご褒美”でした！」と続け、幸せな時間を振り返る。「白い巨塔」で医師・財前五郎を演じた唐沢に「もし何かあったときは切れるから。縫えないけど。いつでも言って」と声を掛けられると、藤木は「財前先生、よろしくお願いします！」と目を輝かせた。

新聞記者を演じた町田は「新聞社に勤める方に話を聞くと、政治部はとんでもない競争社会だそうで。（役も）すごく前のめりな人物なんだろうなと思い、そこを大切に演じました」と役作りに言及。また自身の役を「ちょっとマザコン」と説明し、「僕も“母リスペクト”なので、マザコンと言われてもいいです！」と宣言した。

そうそうたる俳優陣の演技について、西浦は「ちょっとしたお芝居が実はSeason2や3に関わってくるので、見逃さないでほしいです」とアピール。唐沢への演出に関しては「いかに謎の人物か助長しようとしたので、気持ち悪いなと思っていただけたら幸いです（笑）。高笑いだったりニヤリだったり、たくさん笑ってもらいました」と明かす。「本当にキモいんですよ」と念を押す唐沢に、「誰か止めてもらっていいですか!?」と声を上げたのは内田。「人間というのは黒も白もあって、その黒い部分を引き受けているのが今回の唐沢さんなんです。でもそれだけじゃない。ドキッとさせる演出がちりばめられているので、キモいだけではございません！」と唐沢の絶妙な芝居を支持した。

また唐沢が唐突に「僕にもね、町田くんみたいな時期があったんですよ。こう見えても『王子様』って呼ばれてたんだよ」と話し出し、町田が「今でもですよ」とフォローする場面も。唐沢の「王子様に点が付いて『玉子』になっちゃった。それで今は『キモい』って。順番ですよ。最終的には俺みたいなのを目指してね」という助言に、町田は「僕も『玉子』目指します！」と高らかに述べた。

「連続ドラマW フィクサー Season1」は4月23日に放送・配信スタート。

「連続ドラマW フィクサー」Season1

WOWOWプライム、WOWOW 4K、WOWOWオンデマンド 2023年4月23日（日）スタート 毎週日曜 22:00～
※全5話
※WOWOWオンデマンドでは、各月の初回放送終了後に同月放送分を一挙配信