2023年オリヴィエ賞の結果発表、「となりのトトロ」が6部門に輝く
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「となりのトトロ」より。(Photo by Manuel Harlan)(c)RSC with NTV
日本時間本日4月3日に2023年ローレンス・オリヴィエ賞の受賞者・受賞作が発表され、スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画を題材にした「となりのトトロ」の舞台版が6部門を受賞した。
「となりのトトロ」はロイヤル・シェイクスピア・カンパニーと日本テレビが共同製作したプロダクションで、昨年10月から今年1月までイギリス・ロンドンのバービカン劇場で上演された。エグゼクティブプロデューサーを久石譲が務め、作劇をトム・モートン=スミス、演出をフェリム・マクダーモットが手がけた同作は、コメディ賞、演出賞、装置デザイン賞、衣裳デザイン賞、照明デザイン賞、音響デザイン賞を獲得。最多の受賞数となった。
演劇部門では、レベッカ・フレックナル演出によるアルメイダ劇場製作の「欲望という名の電車」がリバイバル賞、主演男優賞、助演女優賞を受賞。作品賞に輝いたのは、スージー・ミラー作、ジョディ・カマー主演による一人芝居「Prima Facie」だった。一方、ミュージカル部門では作品賞、オリジナル楽曲・オーケストラ編曲賞がクリス・ブッシュ作、リチャード・ハーレイ作詞・作曲の新作「Standing at the Sky's Edge」に贈られた。
なお、「となりのトトロ」は好評を受け、早くも再演が決定。バービカン劇場にて11月21日から来年3月23日まで上演される。
2023年ローレンス・オリヴィエ賞受賞者・受賞作 一覧
演劇部門
作品賞
「Prima Facie」(作:スージー・ミラー)
リバイバル賞
「欲望という名の電車」(作:テネシー・ウィリアムズ)
コメディ賞
「となりのトトロ」(作:トム・モートン=スミス)
主演男優賞
ポール・メスカル(「欲望という名の電車」)
主演女優賞
ジョディ・カマー(「Prima Facie」)
助演男優賞
ウィル・キーン(「Patriots 」)
助演女優賞
アンジャナ・ワサン(「欲望という名の電車」)
ミュージカル部門
作品賞
「Standing at the Sky's Edge」(作:クリス・ブッシュ / 作詞・作曲:リチャード・ハーレイ)
リバイバル賞
「オクラホマ!」(作・作詞:オスカー・ハマースタイン2世 / 作曲:リチャード・ロジャース)
主演男優賞
アーサー・ダーヴィル(「オクラホマ!」)
主演女優賞
ケイト・ブレイベン(「Tammy Faye」)
助演男優賞
ズービン・ヴァルラ(「Tammy Faye」)
助演女優賞
ビヴァリー・ナイト(「シルヴィア」)
オリジナル楽曲・オーケストラ編曲賞
リチャード・ハーレイ、トム・ディーリング(「Standing at the Sky's Edge」)
両部門
演出賞
フェリム・マクダーモット(「となりのトトロ」)
振付賞
マット・コール(「ニュージーズ」)
装置デザイン賞
トム・パイ(「となりのトトロ」)
衣裳デザイン賞
中野希美江(「となりのトトロ」)
照明デザイン賞
ジェシカ・ハン・ハンユン(「となりのトトロ」)
音響デザイン賞
トニー・ゲイル(「となりのトトロ」)
そのほか
ダンス作品賞
「Traplord」
ダンスにおける傑出した功績
Dickson Mbi
オペラ作品賞
「アルチーナ」
オペラにおける傑出した功績
ウィリアム・ケントリッジ
ファミリー作品賞
「ヘイ!ダギー:ザ・ライブ・シアター・ショー」
提携劇場における傑出した功績
「The P Word」
特別賞
アーリーン・フィリップス
特別功労賞
デレク・ジャコビ