「シン・仮面ライダー」池松壮亮がライダーと同化?庵野秀明は続編の構想を発表
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「シン・仮面ライダー」大ヒット御礼舞台挨拶の様子。
「『シン・仮面ライダー』大ヒット御礼舞台挨拶」が本日4月9日に東京・丸の内TOEIで行われ、キャストの池松壮亮、浜辺美波、柄本佑、森山未來、監督・脚本を担った庵野秀明が登壇した。
本作は、1971年から1973年に放送された特撮ドラマ「仮面ライダー」をベースにした新たなオリジナル作品。池松が主人公の本郷猛 / 仮面ライダー、浜辺がヒロイン・ルリ子、柄本が一文字隼人 / 仮面ライダー第2号、森山がチョウオーグ / 仮面ライダー第0号を演じた。
MCとして本イベントに参加した庵野は「現場どうでしたか?」とキャストに質問を投げかける。森山は「スーツはかっこいいけど、動きが制限される。汗をかくけど皮膚呼吸できない感じで体が冷えていく」と述懐。柄本は「衣装合わせのとき、衣装に入っているラインの幅を1ミリ細くしたり、2ミリ太くしたり……と監督が調整していた。僕は全然違いがわからなかった(笑)」と発言し、笑いを誘う。庵野は「50年前にオリジナルがあるので、その印象に近づけたかった」と語った。
柄本は「池ちゃん(池松)は、映画を観ると、面を取っても面をしているみたいに見える。ライダーの面の顔と似ていた。それくらいライダーと同化していたと思う」と指摘。池松は「自分ではわからないですけど…」と照れ臭そうにほほえんだ。
続いて、キャストから庵野への質問コーナーを実施。森山から次回作について尋ねられると彼は「次回作は何も決まってないですよ。30数年ぶりに白紙の状態。働きすぎたので休みたい」と答えた。続けて柄本から本作の続編に関して質問されると「最初の企画から、続編が可能なものにしようと思っていた。現実的には白紙ですが、(次回作の)構想は残っています。続編のタイトルも決めているんですよ、『仮面の世界』と書いて『マスカーワールド』と読む。石ノ森(章太郎)先生の原作を読んでいる人はピンとくると思う」と明かす。さらに「プロットとしては、政治家と官僚がショッカーに入っていろいろやろうという話」と説明し、キャストから驚きの声が上がった。
池松からは「本作に対する周りの反応は?」と質問が。庵野は「『シン・ゴジラ』や『シン・ウルトラマン』はスルーだった人が、今回すごい熱量でメールをくれた」と明かし、「3本とも違う層に刺さるのがよかった」と伝えた。池松も「僕も(周りから)熱狂して、号泣したと言われます」と共感する。劇場に足を運んで本作を観たという浜辺。彼女は「3回観てます! まだもうちょっと観に行きます。グッズ売り場が閉まっていたので、次は開いている時間に行きたいです。全然バレなかった」と笑顔を見せる。
イベントでは、前田真宏による「仮面ライダー第0号」の特別イラストがお披露目に。森山は「ありがたいですし、すごくうれしいです」と感激の様子だった。最後に池松は「まだまだ上映は続きます、たぶんすごく長いことやると思います。またぜひ会いにきてください」、庵野は「僕の場合、何か作るといろいろ言われちゃう。正直つらいんですけど、こうして直接お客さんにお礼を言うことができて、本当によかったです。僕個人として、今日は心が救われました」と呼びかけ、イベントを締めた。
「シン・仮面ライダー」は全国で公開中。
※記事初出時、内容に一部誤りがありました。お詫びして訂正します
(c)石森プロ・東映/2023「シン・仮面ライダー」製作委員会