ドイツ映画上映イベントが4月開催、オープニング作監督と早川千絵によるトーク配信も
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「フェモクラシー 不屈の女たち」場面写真 (c) Majestic / Annette Ettges / BROADVIEWPICTURES
「ドイツ映画祭 HORIZONTE 2023 道を拓く女たち」が4月20日より東京・ユーロライブで開催。このたびトークイベントの実施も決まった。
オープニング作品に選ばれた「フェモクラシー 不屈の女たち」は、ドイツ連邦議会の女性議員の歩みを、戦後からメルケル政権時代まで追うドキュメンタリー。また人種差別的な理由から路上で襲撃された介護士が立ち上がろうとする「私はニコ」、“旧東ドイツ芸術界の異端児”トーマス・ブラッシュの伝記映画「ディア・トーマス 東西ドイツの狭間で」、母語もメンタリティも多様な生徒たちを抱えた教師ディーター・バッハマンのクラスを1年間追ったドキュメンタリー「バッハマン先生の教室」も上映される。
グアンタナモ湾収容キャンプに収容された青年とその母の姿を描く「クルナス母さんVS.アメリカ大統領」、母の誕生日に帰郷した女性が自分の理想と向き合う「あしたの空模様」、家屋5軒で広大な畑が続く地に生きる24歳女性の物語「焦燥の夏」も作品リストに入った。
トークイベントはオンライン配信とユーロライブで実施。映画祭前日の4月19日には、「映画の未来を担う女性たち」と題して早川千絵と「あしたの空模様」監督のアニカ・ピンスケが対談を行う。そのほかオンラインで開かれるQ&Aの詳細は映画祭公式サイトで確認を。また「フェモクラシー 不屈の女たち」について、監督のトルステン・ケルナー、上智大学法学部教授の三浦まりがコメントをつづった。詳細は下記の通り。
「ドイツ映画祭 HORIZONTE 2023 道を拓く女たち」トークイベント
2023年4月19日(水)19:00~
「映画の未来を担う女性たち」
<出演者>
アニカ・ピンスケ / 早川千絵
※ゲーテ・インスティトゥート東京 YouTubeチャンネルにてオンライン配信
2023年4月20日(木)
「バッハマン先生の教室」10:20の回上映後
<出演者>
ディーター・バッハマン
※オンライン登壇
「フェモクラシー 不屈の女たち」19:00の回上映後
<出演者>
クリスタ・ニッケルス / 能條桃子(FIFTYS PROJECT代表)
2023年4月22日(土)
「あしたの空模様」13:20の回上映後
<出演者>
アニカ・ピンケス
2023年4月23日(日)
「フェモクラシー 不屈の女たち」10:30の回上映後
<出演者>
クリスタ・ニッケルス
「あしたの空模様」19:40の回上映後
<出演者>
アニカ・ピンケス
※すべて日独逐次通訳付
トルステン・ケルナー コメント
この映画とその主人公たちを、日本で見ていただけることをとてもうれしく思います。20世紀は男の世紀で、正直なところうまく機能したとは思えません。21世紀は女性の世紀でなくてはなりません。世界中いたるところで、より多くの女性が議会に進出し声を上げて欲しいと思います。未来は女性のもの、そうでなければ未来はやって来ないでしょう。
三浦まり コメント
政治を変えるのは、女性たちの闘志──。
女性政治家が連帯し、ひとつひとつ居場所と尊厳を勝ち取ってきた歴史が克明に描かれています。
ドイツ政治にも昔はこんなに性差別が横行していたとは。
それを変えてきた女性たちの勇気ある行動に励まされます。
この映画を見て、闘志を新たにしましょう!
きっと日本も変えられるはず。