2023年度の「演劇人コンクール」が休止、継続を目指して模索の年に
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2023年度の「演劇人コンクール」の休止が発表された。
「演劇人コンクール」は、国内初の演出家を対象とする「利賀演出家コンクール」として2000年にスタートし、2008年より受賞対象を拡張した「利賀演劇人コンクール」、2020年に兵庫県豊岡市にて「演劇人コンクール」として開催されてきたコンクール。休止に至った経緯について、代表の平田オリザは公式サイトで、「2020年、本コンクールは豊岡の地に引き継がれ、コロナ禍の中でもなんとか継続をしてまいりました。しかしながら今年度は、いったんコンクール事業を休止し、来年度以降のコンクールのあり方を検討する催しと、将来に向けた研修企画を実施することといたしました」と説明した。また、コンクールに求められる役割の変化を実感しているとし、時代に即した審査方法の必要性や、助成の枠組みの変化、運営のための予算確保の難しさについて言及。「将来的に、豊岡演劇祭や芸術文化観光専門職大学等と連携し、新しい形でコンクールを持続できるように、本年を模索の年にしてまいりたいと思います」と思いを語った。
研修企画ほかについては詳細が決まり次第、アナウンスされる。