トリコ・Aがマジョリティ特権巡る新作「そして羽音、ひとつ」脚本は山岡徳貴子
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トリコ・A演劇公演2023「そして羽音、ひとつ」チラシ表
トリコ・A演劇公演2023「そして羽音、ひとつ」が11月10日から12日まで愛知・メニコンシアターAoi、18・19日に大阪・扇町ミュージアムキューブ CUBE01にて上演される。
これは、山口茜による演劇作品を上演するユニット、トリコ・Aの新作公演で、2022年にリーディング公演「ふち」にてワークインプログレスとして上演された作品をブラッシュアップした、フルスケール版となる。
本作では魚灯の山岡徳貴子を脚本に迎え、“マジョリティはどうすれば自分のマジョリティ特権に気が付けるか”をテーマに、老老介護をする1人の老女と、彼女を取り巻く人たちを描いた作品となる。
上演に向けて山口は「客体的に生きる時間が長く続くと、自分が本当は何を欲しているのか、どんどんわからなくなっていきます。客体的に生きるとは、役割を生きる、とも言い換えられるかも知れません。他者にとって自分はどうあるべきか、が生き延びる手段なので、嫌だなと思うこと、困っていること、辛いことは全て、自分自身も気が付かない意識の奥深くに封じ込めてしまいます。これは社会的に自分の主体性が守られてきた、いわゆる『マジョリティ』にはわかりえないことだと思います。え? 自分にだってわかるよ!って思った方は、ぜひ観にいらしてください。一緒にお芝居を見て、このことについてぜひ、じっくりと考えを巡らせましょう」とコメントした。
トリコ・A演劇公演2023「そして羽音、ひとつ」
2023年11月10日(金)~12日(日)
愛知県 メニコンシアターAoi
2023年11月18日(土)・19日(日)
大阪府 扇町ミュージアムキューブ CUBE01
作:山岡徳貴子
演出:山口茜
出演:佐々木ヤス子、武田暁、藤原大介、山本麻貴 ほか